昨年6月 
私はてんかんの発作で倒れました
美容師さんがすぐに救急車を
呼んで下さったから命が助かったのです


朝起きたところからその日の記憶は
全くありません

しかし

前日の娘とのラインには
「声優の⚪︎⚪︎ちゃん結婚したって」とあり
その文章を読んだことは
よく覚えているんです

だから

きっと右前頭葉で育った脳腫瘍が
「ああ、もうダメだ!」
となったのがその日の夜だったのですね



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今思えば
意識もないのによく美容院まで
たどり着いたものです

人の多いところで倒れたのは
本当にラッキーなことでした


「意識がない」というのは
とてもとても恐ろしいこと

つまり

自分の全てを大勢の前に
放り出してしまうってことで滝汗

例えば
お財布を持って帰られても
スマホを悪用されても

(誰も望まないと思うけど)
身体を触られたって
文句も言えないってことです




なにが言いたいのかというと

もしやがて
悪性脳腫瘍が再発したとして

その時私の意識が
すっかりなくなっていたならば

私は
もうなにもわかっていない
のです


よく

「耳は亡くなる直前まで
聞こえている」

などと言ったりしますが


去年の6月、私は
倒れる数時間前から手術が終わるまで
全く何も聞こえませんでした

何も記憶がないのですから
それは確かなことです


だから
たとえどんなに苦しそうに見えても

娘にバカバカしい言葉を喋ったり
親友に意味不明なラインを送ったとしても

そう、全然辛くないのです

娘も家族も友人も
私のことは
なにも心配しなくていいんだよ


つづく