今日は美容院に行きました
覚えておられますか?
てんかん発作で倒れたあの美容院です
美容師さんは受付で
私の到着を待っていて下さいました
ますますかっこよくなっていたので
「もしかして整形?」と疑ったのですが
あ、そうか
マスクを外したからでした
「大丈夫ですか?体調はもういいんですか?
娘さんから少しお聞きしたのですが
あまりよくはわかってないんですよ」
菓子折りを無理やりお渡しすると
そんな風におっしゃいました
「あの日のことは
最初から全く覚えていないんです
私はどうだったんですか?
倒れるまでは普通でしたか?」
と伺うと
「覚えていないんですか?そっかぁ
いや、言いづらいんですけど
お見えになった時から
いつもと全く様子が違っていたんです
すごく疲れたご様子で
足取りもおぼつかない感じでした
会話も噛み合わなくて
お支払いの時になっても
カウンターの前で
いつまでもスマホをいじっていて
で、足元がフラフラしていたので
ソファに座ってもらったんです
お金はあるかと聞いたら
お財布を渡してくれたんですけど
なんと中身が空っぽで
その上何を話しているのか
全然わからなくなったので
僕のスマホで救急車を呼んだんです」
なにそれ?!
怖すぎる
かつて載せた
友達との恐怖のLINEを
思い出しました
まずね
美容院に行くのにお財布が空っぽって
どういうこと?
PayPayにチャージしてたから?
にしても空っぽはないよね
イケメン先生がお書きになった診療記録に
何度も出てきた「意識障害」
それってこういうことだったんだ
10年かけて育った脳腫瘍が
こんな風に私を
おかしくしちゃったのですね
ショックでした
本当にショックでした
よりによって大好きな美容師さんに
そんな私を見せてしまったとは
それでも
人生初のてんかん発作の時に
こんなにいい人が目の前にいてくれたことは
簡単に助かったつもりでいたけど
本当はものすごい奇跡だったのだと
改めて気付かされて
感謝と怖さで帰り道は震えました
つづく