前回は初回稽古までの準備期間について述べた。
今回は初回稽古から本番までの稽古期間において、
教わったこと、感じたことなどを述べたいと思う。

初回稽古が1月下旬、本番が6月頭なので、稽古期間は約4か月であった。

1.初回稽古
初回稽古は、出演者の顔合わせと台本の読み合わせである。
台本はこの時に配られたが、登場人物の配役やナレーションの担当箇所は、
決まっていなかった。
これらが発表されたのは、約3週間後の次回稽古の時であった。

発表までに3週間あったが、私は逆にこれでよかったと思っている。
担当箇所が分かっているとその部分だけを練習しがちになるが、
それがまだ分からないため、自主練では台本全体を読むことにした。
そうして、台本全体を何度も読むことができたからである。

台本全体を読んで物語を理解することや、担当箇所以外でもそれなりに
朗読できることは、大切なことであった。

たとえば、今回の朗読コンサートは出演者が多く、全体稽古で全員が揃うことが
少なかったため、欠席者の担当部分は、誰かが代わりに読んで稽古が行われた。
代役は主に朗読の上手な方が務めるので、私が代役をすることはまずないのだが、
それでも、台本全体を把握し、いつでも代役できる状態でいることは求められる。
台本全体を読む自主練は代役への準備にもなっていた。

2.読み稽古、立ち稽古、通し稽古
2月中旬からは、全体稽古がほぼ毎週、週末に行われた。
5月は土日両方とも稽古であった。

2月~3月は、椅子に座って読み稽古が行われ、4月からは、立ち稽古となった。
朗読するだけでも気を付けることが多くて大変なのだが、立ち稽古になると、

舞台への入りとはけのタイミング、舞台上での立ち位置、動き方など、

さらに覚えることや気にすることが、加わってくる。

その分、大変さは増すが、立つ方が声が出しやすいので、
個人的には立ち稽古の方が好きである。

そうして立ち稽古が進んでいき、GWに初めて通し稽古が行われた。
本番同様、演目の最初から最後までノンストップで朗読する稽古である。

今回の演目は約2時間と長いので、出番がない時間も長い。
出番でないときに、他の人が朗読しているのをみて、
「今回の朗読コンサートは、きっと大丈夫!」と思った。
きっと面白い朗読劇になる、自分も客として観に行きたいと感じた。

2月頃と比べると、出演者の声がさらに大きくしっかりしたものとなっており、
表現も上手になっていたので、引き込まれたのであろう。

そして、本番まで残り1か月となる5月は、稽古も追い込みで、
土日だけでなく、平日にも数名での個別の稽古があった。
そうして、頑張った結果、出演者みんな声のパワーも表現力もぐっと
上がっていったのである。

3.声のリレー
演目のクライマックスに緊迫した戦いのシーンがある。
このシーンのナレーションは、1~3行程度に区切って
約10名のナレーション担当者が次々にアップテンポで
朗読をする演出となっていた。ここでは音楽もかかる。
こうして、緊迫感や迫力を生み出すのである。

このシーンはクライマックスの大事な場面であり、かつ
次々にアップテンポで読むことは難しいため、
稽古の中で最も多くの時間が割かれた。

アップテンポで読むので、早口で間を詰めて読むことになる。
ただ、明瞭な滑舌で一つ一つの言葉が分かるように読まないと
何を言っているのか分からず話が伝わらなくなってしまう。

ただでさえ今回の演目は、ラルンガ、ナユグ、ニュンガ・ロ・イムなど
聞きなれない単語も多く出てくるので、アップテンポを維持しながら、
言葉が伝わるように読むことが難しかった。

また、このシーンに限ったことではないが、自分の担当箇所のみが
上手に読めればよいわけではない。
1人で朗読するのではなく、みんなで1つの朗読劇を作り上げるからである。

自分の前の人の朗読をよく聞き、声の質感、テンポ、表現の仕方などを
前の人から受け取り、そのうえで自分の担当箇所の読む。
それも次の人が朗読しやすいように、表現方法を工夫して読む。
リレーでバトンを渡すように、朗読していくのである。

ナレーションを次々に朗読する難しさはここにもある。
たとえば、このシーンでは前の人が作り上げた緊迫感を受け取り、
自分もそれを維持して次の人に渡し、物語の情景を紡いでいく。
ところが、自分が緊迫感の薄い朗読をしてしまうと、

そこでこのシーンの勢いが落ちてしまう。皆でつないできた

緊迫感が和らいでしまう。

そして、次の人はその影響を無意識に受けてしまうようで、
次の人が緊迫感をのせてこのシーンを立て直そうとしても
なかなか難しいようであった。

逆にうまくリレーができれば、緊迫感や勢いが増し、このシーンの迫力が強まる。
実際、本番後のアンケートでは、このシーンについて触れられたものが多く、
迫力があった、圧巻であったとの感想をいただけた。


さて、次回のブログでも稽古について述べたいと思う。
次回は、私個人の朗読を中心に述べる。


 

6月2日に宮崎絢子ボイストレーニングスタジオ主催の
朗読コンサートに出演した。
私は同スタジオ主催の朗読コンサートに出演するのは、
今回で3回目になる。

今回出演して感じたことや実践したことなどを、
数回にわたって述べていきたいと思う。

まず、今回のブログでは、出演申し込みをしてから
初回稽古までに行った準備について振り返ってみる。

1.演目について知る
今回の朗読コンサートの演目は、上橋菜穂子さん原作の

「精霊の守り人」である。
原作はシリーズ化しており、NHKでドラマ化もされている。

私は原作を読んでなく、ドラマも見ていなかったので、
まずはドラマを観てみた。その後、原作を読み、
読んだ後で1度だけ音読もしてみた。

朗読をするには、情景をイメージできることが大事である。
なぜなら、自分が分かっていないことを朗読しても、
相手に伝わりにくいからである。
NHKのドラマを観たことで、情景や世界観がイメージできた。

また、今回は原作を丸々読むのではなく、大幅に内容がカットされた
コンパクトな台本での朗読であった。
(それでも一通り読むのに2時間近くかかるのだが)
原作を読んでおくことでカットされた部分の内容が分かるので、
原作全体の理解が深まる。

ドラマと原作によって、物語への理解が深まり、朗読がしやすくなった。

2.声を取り戻す
私は前回の朗読コンサート出演以降、約1年半の間、同スタジオの
ボイストレーニングを受けていなかった。
たまにカラオケに行って思い切り歌ったりしていたとはいえ、
これでは、前回出演時のようなよく響く大きな声を出すことは
できない。
そこで、昨年の12月~1月下旬の初回稽古までのあいだ、
毎週のようにカラオケに行き、歌ったり原作を音読しながら
前回出演時の声を取り戻そうとしていた。

朗読においては、お腹からの大きな声が前提となる。
そのため、声が小さいと、もっとお腹から大きな声を出すようにと

指導される。

私は今回が3回目の出演であり、お腹からの声が前提なのは

分かっているため、声が小さいと言われるのは、もったいないと

思っていた。
同じ指導を受けるなら、朗読の仕方について指導されたい。
そのためにも、前回出演時の声を取り戻し、初回稽古の時から
大きな声で朗読しようと考えていた。

3.会場を下見する
今回の会場は、ダンスを中心に舞台芸術が行われているスタジオで

あり、100人くらい入れる。

朗読の初回稽古の前に会場を見ておきたいと思い、ちょうどダンスの

ライブが休日に行われていたので見に行ってみた。

ライブを見たことで、お客さんはどのくらい入るのか、
客席から舞台はどのように見えるのか、

音楽や声はどのくらい響くのか、
などを体感することができたので、単に会場を見るよりも、

有意義な下見となった。

以上の準備をして、1月下旬の初回稽古の日を迎えることとなった。
次のブログでは、稽古について述べたいと思う。

こんにちは。


プレゼンで自分の考えを伝える方法についての本を

読んでいました。

そこには、相手目線でプレゼンすることが大切だと書かれていました。

そのためには、

 ・情報を収集・整理して伝えたいことを自分がきちんと理解すること

 ・それを相手がわかりやすい言葉で、相手がわかりやすいように

  伝えること

などが大切なようです。


これって文章を書く時と一緒ですね。

文章も読み手の立場にたって書くことが大切ですから。


相手にわかりやすく伝えるには、論理構成が大切であることも

一緒ですね。

目の前で話を聞いてもらうか、紙で読んでもらうかの違いはあれど、

相手目線で伝えること、論理構成が大切であることは同じですね。


伝える手段は違っていても、伝え方の基本は同じなんだなと

感じました。



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