あたしにとって祖父は特別だ。

両親や祖母、兄弟などからの愛ももちろん感じてるけど、祖父の愛は別格だった。

思い出すのは小さい頃、いつも体を張ってあたしを守ってくれたこと。

いつも一緒に遊んでくれたこと。

いつもあたしの前で笑顔だったこと。

いつもあたしの味方でいてくれたこと。

そして、今まで会った中で一番かっこいい男性。

無償の愛ってやつを教えてくれた。

あれは確か、あたしが小学校低学年ぐらいの頃、スイミングスクールのバスがいつも降ろしてくれるはずの所で降ろしてくれなくて、遠くまで行ってしまった時、真っ暗な知らない夜道を泣きながら歩いて帰っていたら、前から笑顔の祖父が探しにきてくれた。
あたしを安心させるために笑顔でいてくれたんだよね。後でスイミングスクールに電話してブチ切れしてくれたことを知って、ほんとは凄い心配してくれてたんだって知った。

何十年も経った今でも思い出すたびに涙が溢れる。

あの温かい笑顔にどれだけ安心したことか。
どれだけ助けられたことか。

大切な大切な思い出。

謝りたいこと、恩返しできなかったこと、いっぱい後悔はあるけど、祖父のような温かい無償の愛を捧げたいって思える人に出会えた。

きっとおじいちゃん気に入ってくれると思うんだ。
今度こそ胸張っておじいちゃんに紹介できる人だよ。
てか、おじいちゃんが出会わせてくれたんじゃないかなって思うほど、誠実で真面目で温かい人。
三人で喋ってる姿が想像できる。
ちょっとおじいちゃんに似たオーラを感じるんだ。
何より元カレとなかなか別れなかった時、心配そうな顔で夢に出てきたけど、別れて今の彼にアプローチしようとした時は安心した顔で夢に出てきてくれたよね。


あたしの祖父は
"次元が違う"
という言葉がしっくりくるかもしれない。

完璧すぎる。

こんないい男と小さい頃一緒にいたら、他の男性がショボく感じるんだよ。

だからなかなか結婚したいと思う人がいなかった。

大切にされているという実感は、やはり時間が経つほど実感に変わるんだと思う。

だから焦らずに大切に愛を育てていこう。

彼はきっと無償の愛を感じたことないから戸惑うかもしれないけど、安心するように、信頼してくれるように、彼の前では祖父のような温かい笑顔でいよう。


だから…

今だけ思いっきり泣かせてください。

でもこれは悲しい涙ではなく、あなたに出会えたことの嬉し涙だから。


おじいちゃん、ありがとう。
ちゃんと生きてる間に言えなくてごめん!
大好き。愛してる。
絶対いつかまた会おうね。
一緒にお酒飲もうね。
生まれ変わったら今度はあたしがおじいちゃんを助けるからね。