ウーファの山水W-30のフレームは鉄板プレスで結構鳴くので対策しました。 

4カ所にブチルゴムを貼って制振しました。 

 

【ブチルゴム貼付けの様子】

 

 

吸音材については、元々のものは廃棄し、手持ちの都合で3種類入れました。 

(一番奥にフェルト、中間は合成繊維型、ウーファの背面近くはグラスファイバー) 

 

【吸音材】

 

帯域分割回路について、まずは、元のJBL J216Aのものについて触れておきます。 

シリアルNo.は連番だったのですが、LCによる帯域分割回路は異なっていました。 

片方はEI型鉄心コアのコイルと無極性電解コンデンサ4μFを2個使用でした。 

(更に0.01μFフィルムコンデンサが2個使われ、電解コンデンサと並列接続) 

もう片方は直方体の鉄心コア・コイルと無極性電解コンデンサ6.8μFがウーファに、 

無極性電解コンデンサ2.7μFがツィータに使用されていました。 

ウーファは2次のローパス・フィルタ、ツィータは1次のハイパス・フィルタでした。 

2台のコンデンサの容量値が異なるのは何故なのか? 謎です。 

 

今回の製作品には、真面目に空芯コイルとフィルム・コンデンサを使用しました。 

構成は、ウーファの高域インピーダンス補正素子付の2次フィルタとしています。 

(ツィータと直列に入るコンデンサはポリプロピレン誘電体で硬く巻かれたもの) 

 

【帯域分割回路】

 

 

特性は、概ねリンクウィッツ・ライリー特性(fcで-6dB)にしています。(ピンクは合成) 

 

【帯域分割回路の特性】

 

 

いつでも弄れるように、帯域分割回路は背面に固定しました。 

 

【背面に取付けた帯域分割回路】

 

 

出てきた音については、次回触れたいと思います。