No.22の小型プリアンプも、やはり気になる点がありました。 

電源ON,OFF時のポップ音対策でMOSFETを使った事です。 

信号系に直列に非直線性素子が入るのも、使いながら気になってました。 

結局、これも変更する事にしてしまいました。 

 

MOSFETに替えて使ったのは、接合型FETです。 

使ったのは東芝製2SK117(BL)で、現行品は2SK209(BL)、2素子入2SK2145(BL)です。 

これを片chに2個使い、直列抵抗と組み合わせて2段階で減衰させます。 

(減衰状態では、電源ON,OFF時のポップ音を約1/100に抑える事が出来ます。) 

回路図のような使い方なので、通常動作時は音声信号は抵抗器のみ通過します。 

通常動作中のFETは【OFF】状態なので、音声信号には全く影響を与えません。 

 

【変更後の回路図】

 

【変更後の基板周辺】

 

 

音質は、更に良好になったと思います。 

非直線性素子を通らなくなったので、更に透明感が増したような気がします。 

音が全体に静かになった感じで、特に低域の存在を感じやすくなりました。 

 

【実測性能】 

No.22のままで、変化はありません。