No.17の「大変音の良いFET入力・FET出力の低歪A級BTLパワーアンプ」の改造紹介です。 

No.17の内容とほぼ同じですが、消費電力の低減と、僅かですが出力向上を図ります。 

(その代わり、A級範囲は少し減って3Wまでになりますが、殆ど影響はありません。) 

 

【回路図】

 

 

No.17との違いは、オペアンプ周辺のCRが少し替わったのと、出力切替スイッチ増設です。 

パワー・ユニットは、出力FETのソース抵抗を減らし、Q1,Q2のバイアス系を変更しました。 

抵抗4本追加し、アイドル電流を約20%下げ、消費電力を元の32Wから25Wに下げました。 

出力FETのソース抵抗によるロスが減り、最大出力を約10%増大させました。

 

 

 

そして、メーターの照明関係も若干変更しました。 

 1.元々使っていた白LED(ヤフオクで入手)が激しく照度低下し、交換するハメに・・・

    次に使ったのもヤフオクで入手した別ものでしたが、やはり激しい照度低下が・・・

    ヤフオクで出品されているLEDは信頼出来ないので、秋月電子でLG電子製を入手。

    手元に2SK246というFETが沢山有ったので、定電流駆動に変更しました。

    LEDを交換して半月位経ちますが、流石に良質なLEDは照度低下を起こしません!

    (プリアンプの方もメーター照明の照度低下が激しかったので同様にLED交換) 

 2.非常に明るくなったので、メーターの前にスモーク・アクリルを入れました。

    電源OFFではメーターが見えず、電源ONで見えるようになり、非常に良くなりました。

 

 

【性能】(変わったところ) 

■結局、無歪最大出力は5W x2 となりました。(高調波歪率は0.01%以下:1kHz) 

■出力5W時の入力電圧は約1Vrms 

■消費電力は25W(無信号時) 30W(5W x2出力時) 

やはり、歪感少なく、定位良く、空間の拡がり良く、非常に良好で、大満足です。