整備の終わった10F3を入れる箱ですが、LUXKIT A701 を利用する事にしました。 

外形寸法:幅140x高さ140x奥行110mm と非常に小さく、実質的な容積は約1リットルです。 

又、この箱自体から発する音も小さく、その音色も穏やかです。(BF-103Sの箱と比べて)

 

「エンクロージャー設計支援ソフトsped」を使って事前に特性の予測を行いました。

FE103E の仕様で LUXKIT A701 の大きさの密閉箱の場合、f0が193Hz となりました。 

Q値は元が低いので、あまり上がらず、F特にf0の有害な盛り上がりはありません。 

箱入りのf0は高いですが、使用時にアンプ側でバス・ブーストを掛ける予定です。 

 

入手していた LUXKIT A701 は、ユニットのエッジが無く、センター・ドームも凹みが有ります。

 

これと、10F3を入れ替える事にしました。

 

奥行方向の大きさが異なり、このまま入れると10F3のヨークが背面端子に当たります。 

そこで、背面端子の接続部を曲げ、箱への取り付けをクッション材で浮かして対応します。

 

 

LUXKIT A701 の吸音材は、フェルトが貼られていました。 

10F3のf0とQ0を少しでも下げ、ユニット背面からの音波を弱める為に吸音材を追加しました。

 

 

10F3を取り付けた状態

 

10F3の裏面フランジには、バッフルと当たる部分に厚さ3mmのクッション材を貼りました。 

取付に関しては、ユニットが同寸法なので、全く問題ありません。 

 

出来上がったものを測定してみました。 

10F3の【A】を着けた方は、f0が172Hz、Qが0.75で、【B】の方は、f0が160Hz、Qが0.41でした。 

【B】のf0はともかく、Qの値が異常ですが、原因不明なので、取敢えずこのまま使います。 

 

低域は、f0以下がダラ下がりなので、自作プリアンプでバス・ブーストを行います。

230Hzで+3dBの1次傾斜となっており、100Hzで+7.5dB、50Hzで+12.5dBのブースト値です。 

実際に音楽を聴くと、透明感があり、余韻が豊かで、低域も意外と不足を感じません。 

1m程度の至近距離で聴いており、軸上では高域がやや過多なので、少し角度を着けます。

 

当機を含む周辺の写真です。(中央にはPCモニタ兼用の液晶TVがあります。)

メインで使っているスピーカは、JBL 2115 + 075 です。(2115の箱はLUXKIT A702) 

液晶TVの手前は、メーター付のプリアンプです。(Nakamichi High-Com Ⅱベース自作回路)