念願達成!穂高縦走 2日目 ジャンダルム | AKIのブログ

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先日の続き





奥穂高岳の山頂からジャンダルムに向かいます!


片道の距離ではわずか500mしかないのですが往復のコースタイムが3時間以上あります。
このコースタイムからしてみてもジャンダルムまでの道の険しさが解ります。




奥穂高岳山頂からすぐにこのルートの最大の難所であるウマノセが現れます。
ウマノセを目の前にして
「これは自分には無理!落ちたら死ぬ!引き返そう!」
等々頭の中をよぎります。
そんな心境で何で前に進んだのか解りませんが、何とか無事にウマノセの下りを攻略!


下りきったところから振り返ってのウマノセ。
さすがに下っている最中の写真は撮れませんでした。
このウマノセを歩いて思ったことは
「ここは人間の歩くところではない!」
ということ。
それだけ安易に行っては行けないところだと思います。



ウマノセ通過後も危険箇所は続きます。


ロバの耳手前の下りでは垂直に近い岩壁を下るのですが、浮き石が多いので落石を起こさないように慎重に下って行きます。(下から振り返ったところ)



そしてついに憧れの天使に出会うことが出来ました!


ジャンダルム登頂!!!


山を初めてかれこれ9年。
まさかこの頂きに立つ日が来るとは思いませんでした。

山頂での景色を堪能したいのですがガスが出てきたし、帰りの道のりのことを考えると落ち着いていられないので下山して行きます。




帰り道は孤独との戦いです。
周りに誰1人登山者がいないので仮に滑落しても救助を呼んでもらえそうにありませんので、より集中して岩場と向き合っていきます。




そして帰りの難所!先行する人がウマノセの頂上にいます。


ウマノセの登り。
下りよりは怖くはないのですが、やはりここは慎重に足場やホールドを確認しながら行きます。
下りのときとは違ってガスが若干出て来て崖下が見えなくなったので少しは恐怖心が薄れてきて登ることが出来ました。





本日は大キレット、北穂涸沢間、ジャンダルムと岩場のオンパレードだったのでグローブがご覧の通りに!


6年前にこの奥穂高岳に登る時に買ったグローブでしたが槍ヶ岳や剱岳にも活躍してくれました。これでさすがにお役御免になりますね♪





もうじきゴールの穂高岳山荘手前で滑落事故が発生!


年配の方がヘルメットを被らない状態で5m程滑落し頭を打ち意識不明に。
幸いなことには命には別状がなかったのですがヘルメットの重要性を痛感してしまいました。山荘を目の前にして気が緩んでしまったのでしょうかね。
救助活動が終わるまでの間は動かないようにと言われたので岩壁に30分ほど立ち往生することに。
その間、私のテントはヘリコプターの到着に備えて山荘の従業員の手により撤収されてしまいました。



山荘に戻ったあともヘリが来るまではテント場には戻れず他の登山者と山荘前の広場で山談義です。



しばらくすると岐阜県警のヘリがやって来てあっという間にけが人を収容して行きました。


この救助劇を見て山荘の人や県警のレスキュー隊員の手際の良さには感動!




夕飯後はブロッケン現象を楽しみます♪


3度目のブロッケンでしたがこれまではっきりしたのは初めてでした♪




この後、ガスが出て来て夕日は楽しめませんでしたが


一瞬ガスが晴れて先ほど登ったジャンダルムが姿を現します!


この日の最後にこの勇姿を見られて感動の一言です!!





コースタイム

5:21      南岳小屋

6:30      長谷川ピーク

7:52      北穂高小屋     8:08 

8:10      北穂高岳    8:14

9:51      涸沢岳    9:55

10:08    穂高岳山荘    11:30

11:56    奥穂高岳    12:00

12:55    ジャンダルム    13:12

14:07    奥穂高岳    14:18  

14:52    穂高岳山荘