先日、横須賀しょうぶ園に行きましたときに上品な老夫婦に出会いました。そのときに控え目なご主人が持って居たカメラが「ニコマートFTn」非常に懐かしくつい話し込んで仕舞いました。
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イメージ 2此れはそのカメラとは違い少し後に出ました高価な「ニコマートEL」です。当時のボディ価格が8万円でレンズや付属品を買いますと正味12万円位でした。丁度、理系の大卒初任給1ヶ月分で今なら20万円程度でしょう。
イメージ 3この時代のニコンは、アメリカではカメラのキャデラックと呼ばれ非常に高価でした。市場の供給量を9割にして常に品薄。他メーカーの様に値引きせず強気の正価販売です。レンズがボディの真ん中ではなく右に寄って居ます。
 
イメージ 4ボディの中心線から数ミリ動かすだけで数百・数千万円のコスト高に成ります。シャッターを押す手がフリーになり易く、ボディを支えながらピントが合わせ易く成って居ます。デジカメを選ぶ際の参考にして下さい。
イメージ 5前の写真では、レンズを取り外すボタン。ミラーを手動であげるレバー。レンズの絞りをボディに伝えるためのピンが有ります。こちらの写真では、絞りを動かすボタンやセルフタイマーが見えます。このセルフタイマーを逆に動かすとAEロックになります。
 
 
今の時代に1970年代のカメラを当て嵌めることは出来ません。フィルムカメラの原点を知ることで、デジタルカメラの参考にして頂ければと思います。例えば今回なら、レンズの位置が中央ではなく左に寄って居る方が良い事でしょう。