「トップコン」初めて聞いたとき、何て変な名前と思った。
かつてドイツに「イコン」と言うメーカーがあり、「ニコン」にカンカン。
イコンを否定するのかと言うのだ。
世の中、捻じ曲がった解釈をする族が居るものだ。
因みにアメリカでは「ニコン」でなく「ナイコン」と言うのです。
トップコンは、列記とした東京光学と言うメーカーが送り出したカメラである。
現在、カメラ部門はとっくにない。健康診断の視力検査でお世話になっている。

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REスーパーはどうしても入手したいカメラの1台だった。
カメラの露出計で、開放測光・絞込み測光の論議が盛んだった頃が有る。
最終的に、開放測光の勝利となる。
その第1号機がこの「REスーパー」である。
デジカメ全盛となっても、トップコンからのこの技術が脈々と伝わっているのだ。

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開放測光とは、レンズを一番明るい状態のまま正確に露出を得る方法である。
レンズを通して、フィルム面に光が当たる訳だが、強くても弱くてもいけない。
絞りやシャッター速度を調整して、光をコントロールしなくては駄目だ。
開放のまま光を測定して、計算上の適正露出を得るものだ。
そのため、仕組みや装置その物の信頼度が問われる。
レンズは、開放だとピント合わせがし易いし、使い勝手が良い。

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それに対し、実際絞りを動かし光の強さを測定するのが絞り込み測光。
装置や仕組みも簡単で安上がり。
けれど、ピント合わせが辛くなる。そのため、使い勝手が悪い。

写真3:ロゴマークが向かって右にあります。
新しいタイプは左にあります。

トップコンの高級機は、4種類「R」「REスーパー」「スーパーD」と
最終機「スーパーDM」で、「R」の入手は殆んど困難。
輸出用は「べセラー」名が入る。
カメラはデカイが
機械が確りしていて、後に名機だと判る。でも、国内には出回らなかった。
市場に出ない訳では無いが、程度や価格のコストパフォーマンスが悪い。
このREスーパーは前期型、後期型が欲しかったが入手出来なかった。
使い易さは「スーパーDM」ですが、質の良さは「REスーパー」です。