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光学工業が基幹産業、日本が最も元気な頃のカメラです。
当時は、未だAEカメラの普及前でマニュアル機の全盛時代です。
電気系が駄目になってもゴミにはならず、単独露出計があれば使えます。
当時の人気はニコマートFTn、ペンタックスSP、キャノンFTb、
オリンパスOM1、そしてミノルタSRTスーパーでしょう。
ニコンには、F2フォトミック。キャノンには、F-1がありました。
ミノルタにもX-1と言うのがありましたが路線が異なります。

フラッグシップを横目に一世を風靡したのは、これら中級機です。
ミノルタには、SRT101かSR101かありましたが、
このSRTスーパーがメカニカル時代では最高傑作でしょう。
ミノルタ→コニカミノルタ→ソニーとミノルタのカメラ名が無くなり寂しいです。
特徴として、巻き上げとシャッターボタンが一体化しています。
この形状は、非常に使い易くミラーの反動の少ないカメラです。

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メカ的に弄り回すには向いていません。
簡素で、造りの確りした機械と言えるでしょう。
ファインダーは、アキュートマットのXDから見ると暗めです。
露出計は、丸と指針の追針式でとても見易く使い勝手はとても良いです。
適正露出を得るために、画面の上半分を予め明るいと予測するそうです。
沢山の実写で最も綺麗に撮れたのがミノルタでした。
けれど、縦位置ではペンタックス同様平均で光を計ることになります。

SRTスーパーだけを使うのでは面白く有りません。
付属のレンズは、VFCロッコール24ミリを付けています。
ミノルタの魅力は何といっても特殊レンズです。
バリソフト85ミリ、ミラー250ミリ、そしてVFC24ミリです。
今となっては、非常に珍しく出ても大変高価なレンズと成ってしまいました。
これは、遠近感を誇張する機能を持っているのです。