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「王将」と言えば、故村田英雄さんのヒット曲です。
また、近所にもあるけど、「餃子の王将」安くて美味しいです。

将棋の駒を作っていた時期があり、その辺を知る機会が有った。
一般的には、王将が格上で、その駒の書体名を入れる。
格下の玉将には、謙譲の意味からも作成者の雅号を入れる。

プロの対局においては、必ず格上の者が駒箱を開ける。
その駒の中から、先ず自陣に王将を据える。
緊張の一瞬だが、そこから戦いの火蓋が切って落とされる。

「王将」とは、将棋駒の中で最も高尚な格上の駒なのだろう。
しかし、銘駒の中で一番古い「水無瀬駒」は双玉なのである。
「水無瀬」から色々な駒の書体が発祥しているのに、大元は双玉。

或るプロ棋士の方は、朝倉駒には「王将」があると反論されていました。
ただ、「水無瀬」に「王将」はない。
幸田露伴の書にも「王」に有らず、共に「玉」と記載がある。
勝手な推測だが、間違えたのでは無いか?それが伝わった。
元々の将棋駒に「王将」なんか無かったんだ。
江戸から明治のあるときまでは・・・。
それが、いつの日かどこかで「玉」の点が取れた。
でも、酷いな厳密に言えば字が違う。「玉」の点が無いのが「王」ではない。

新聞の将棋欄を見て下さい。先手・後手共に「玉」ですね。
関係者の皆さんは、やはり良く知っています。
やはり、熊澤説は正しかったようです。最近になり、ネットにも出ています。

それに、阪田三吉さんは初め字が分らなかった訳だし、良しとしましょう。
許せないのが、「通天閣」です。
その時代に、未来の「通天閣」がある訳有りませんね。

※写真は、竹風作「無剣」
書体の謂われは、分りません。竹風が得意にしている書体で出来が良い。
個性的だし、大振りな御蔵島の黄楊。何年経っても綺麗な駒である。