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浜金谷の「さすけ食堂」の黄金アジは紛れも無く釣りアジである。
釣り獲りは、食通の間で、非常に珍重され喜ばれる。
それは、群れの中でも競争に勝った厳選された魚だからだ。

近所に有名なウルサイおじさんが居る。
そのおじさんに、ムロアジを十数尾分けてあげたことがあった。
「ムロなんかやったって喜ばないから止めとけ!」
引き止めたが、折角沢山釣れたんだからと母が持って行った。
数日後、
「今日、○○さんが丁寧にお礼を言っていたわ」
「えぇ、だってあの人なら、美味しいの色々知っているのに?」
そのおじさんが言うには、
「あれは釣った魚です。それ以上の物は無いんですよ」
何でも、全て自分で造り料理も全て自分でしたそうだ。
そのおじさん自身は釣りをしないが釣った魚の味を知っているのだ。

「さすけ」のママさんは、針持ってく誰も欲しがらないけど。
私は図々しく「下さい。それ欲しい」
真の釣り師が最も重視するのが、釣り針である。
ワラサとアジの釣り針であった。
アジの針を見て、「こりゃ五年・十年じゃ無理だ。この人名人でしょう」
何で分るか不思議そうにしていたが、一目瞭然。
こう言う人が、数尾しか釣れないとは、さすが「黄金アジ」手強いぞ。

金のネムリバリに鮮やかな赤色のビーズ。しかも半透明。
下からチチ輪にして、クッションが効く様にしてある。
アジは口が弱く切れ易いためだ。
だが、どうやって結ぶのか解析できない。
私程度の技量では、一生この水準まで到達できないのである。
漁師さん、秘密をバラシてご免なさい!