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将棋の駒図鑑で、「名駒大鑑」(めいくたいかん)と言います。
ヤフーのオークションで1度出たことが有りますが、入手困難本の筆頭です。
開高健さんの「オーパ」(釣りの名著)も有名ですが、この本に関しては著者の手元にも無くなりました。

現在、京都府在住の熊澤良尊氏による執筆です。
先ず、題字を見た方が良いですよ。
この書は、書道家の間で一度は観たいと言われる「増市東陽」書です。書道の事は分りませんが、何でも幻の書と言われているらしいのです。熊澤さんは息子さんの知り合いです。

内容は、歴代の名匠の作品。阪田三吉の愛蔵駒とかそれは価値のあるものです。
将棋のルーツ、最初の駒を訪ねての聞き込み取材。
駒にまつわるエピソードとか駒作りの勧めとか実に楽しいコーナーも有ります。

注目したのは、あの関が原時代の注文書が見つかった事でした。
その部分に関して、復刻するみたいです。
既に30年前の話で、歴史好きには堪りませんでした。

少しだけ紹介しますと、秀吉は将棋にあまり関心が無かった。
秀次は、スゴイ将棋好き。秀頼は幼く是非は不明。
家康は偉い。将棋好きではないが物凄い注文量。非常に気前が良かったことは確かです。
NHKの大河ドラマは、嘘つき。歴史を知らないで適当に書いています。

熊澤氏はこの書を完成させるのに十数年以上かけています。
こう言う名著は、復刻させて欲しいですね。
この中に、会員であった私の作品を載せて頂き名誉なことです。