先日、皆さんに紹介したアルバムの次に発表された「コンパルサ」という
タイトルのアルバムなのですが、アフリカの男の子の声のサンプリングを
ところどころにちりばめたのが特徴のつくりになっているのですが、
非常に完成度の高い作品だと思います。
このアルバムを最初に聞いたときは、私はまだ20代でしたので、
かなり前の作品なのですが、今聞いても全く古臭くないどころか、斬新で
前衛的な印象があります。現在ヨーロッパで人気のチルアウトミュージックの
走りでもあります。
本当に、個性的で研ぎ澄まされたものというのは、音楽だけではなくて
どんなものでも常に新鮮でいられるようです。
つまり、個性とはそういうものなのです。
流行というのは、たまたまその個性が時代の流れにはまっただけのことで
過去に流行という現象が起きなくても、それが魅力的でないということは
決してないのです。むしろ、マイナーセンスの中に未来の流行の種が
埋まっているということも充分あります。
個々の生命体、土地などが持っているエッセンスが純度を保っていると、
自然と人を惹きつけてやまない魅力というかセンスを発揮するのだと思います。
その固有のエッセンスが潜在意識に働きかけ、集合無意識層に到達したとき
「流行」という現象がうまれるのです。
何かを極めたいと思ったとき、内側への意識をマックスに高めると
時代の流れを凌駕するセンスを獲得することが出来るのではないでしょうか。
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