こんばんは

福岡はあっという間に桜も満開になり、風に舞う花びらが目立つようになりました。今年はなぜだか蕾が花開くまでをずっと見ていたように思います。毎日、昨日より増えた白の面積に心を綻ばせながら、いま思えばその姿をなにかに重ねていたのかもしれません。


このブログも今日で5周年です。

意志の発売日に開設したここだから、年に一度、立ち止まって今とあの頃を比べるような日でもあります。

あの日は強い風が吹いていました。

季節の概念や長さも年々変わっているなとは思っていたけれど、意志以前よりも意志よりあとの期間の方が長くなっていることについさっき気づいてとても驚いています。


最近、自分がフレッシュメンバーとして博多座に立った時のことをたくさん思い出していました。自分があの頃かけてもらった言葉、見ていてもらったこと、力にしていたものをひとつひとつ思い出していたのだけれど、その中で気づいたんですけどね、驚くべきことに、あの頃の指原さんの年齢になっているんですよ。びっくりしちゃいますよね。


びっくりしちゃうけど、納得するところもあって、今になってわかることとか、言われた言葉の意味とか、そういうものを理解できる自分でよかったなあと思う反面、今すぐは分からないかもしれないけどいつか分かってくれたらいいなと思いながらかける言葉も増えたり、どういう捉え方をしてしまうのだろうかと、年齢の差を超える言葉を探したり、新たな部分での四苦八苦はいま大人になったからこそなのだと思います。





そんなこんなで作り上げたこの間のコンサート。お昼は私より後輩のみんなが主軸となって作り上げたコンサートでした。

そのことが発表される少し前、一体どんなコンサートだったら、この意味を最大限に表せるのだろうかという部分を一緒に考えさせてもらったんですが、やっぱり私の思う若さは年齢ではなく、内側から出る希望とか、未来への眼差しや決意だと思っていて、そういう姿が見られるコンサートがいいなと思いました。


そして、私たちのように近くで見ていると山ほど知っているいいところや好きなところを、存分にステージで発揮してほしいと思ったり、なにより自分たち自身に知ってほしかった。なんというか、リミッターを外した姿が見たかったのです。



その過程は一筋縄ではいかず、それぞれが悩み、考え、汗もべそもかいて、傷ついたりもがいたりしながら、光るなにかを掴もうと必死になっていたように思います。その結果はひとつひとつ話し始めてもいいのだけど、コンサートは結局見えるコンサートがすべてで、それがあれだけ素晴らしかったのだから、野暮なことはせずここではあえて言わないことにします。


だけど、あれから5年。

特にグループ全体が見える場所にいるようになってからずっと、あのときの意志はちゃんと受け継いでいけているのだろうかということだけがずっと不安でした。その答えをみんながくれた、そんなコンサートでした。お疲れ様と、よく出来ました、と一緒に、ありがとうも贈りたいです。





とはいえまだまだのびしろばかり。わたしも、みんなも。

でもそののびしろにそれぞれが気づけたり、楽しみにできたり、そういう向き合い方をしながら過ごせた時間というのは、あるのとないのとでは、ここから先のHKT48というグループ自体がまったく違うんだろうな。



そんなみんなの姿を見ていた先輩たちも、ものすごいやる気をそれぞれから感じました。それは負けてられない、でもあるし、みんながあれだけ頑張っているんだから、でもあるし、ここは任せろ!でもあったように思うけど、なんだろう、それも本当に私にとって大きかったのです。意地みたいなものが自分に、自分たちにはまだちゃんとあること、実は少し自分でびっくりしながら、でも誇らしかったな。





5年前思っていた形とは正直違うかもしれないけど、今のHKT48の形はこうなんだと、でも今のHKT48だって最高なんだと、自分たちで知覚できたような気がします。


そして私が一番感じたことは、明確にもうひとつあって。

きっとこれを読んでくださっている方にも心当たりがある方も多いと思うのだけれど、誤解を恐れずにいうと、5年前に限らず、いろんな"あの時"と比べてしまったり、自分の未来を想像しては「みんないなくなってしまったな」とか思ってしまっていたんですよ。

後輩との年齢も歴も広がる中で、過ごす時間の密度も変わってきて、過去を思っても未来を思ってもさみしくて。共通の記憶や思い出も減ると、伝わっているのかもわからなかったり、私だけ走っているような、独りになっていく気すらしていたこともありました。


でもそうじゃなかった。

最後の支えで、ゆえるが話しているのを聞きながら、ああ、こんなにも頼もしくて、かっこよくて、かわいくて、愛おしい子たちがいて、私はそのみんなと一緒にいま、このグループにいるんだなって、本当にそうだなあって思ったんです。この間は一緒に立てなかったけど、二人だってそうだし、新しく入る仲間たちも、その輪の中に来るのです。


なーんだ、

ひとりなんかじゃないじゃないか。

そう思いました。


それぞれがきっと足りないところもあるけれど、それを補い合える私たちでいたいし、支え合える私たちでいたいし、受け入れ合える私たちでいたい。

そんな私たちが最高なんだよね。





実はいまだに感情の整理がついておらず、体力の回復も追いついておらず、どこかまだいつものように達成した!!!!終わりました!!!という気持ちで書けてないので、なんだかふわふわとした感想になったかもしれないですが、達成感がないということではなくて、なんかもっと違う種類の、夢がまだ続いてるような感じ。


だけどあっという間に、明日からは5月9日のコンサートのリハーサルが始まります。

今回で使い果たしたわけじゃなく、今回で強くなった力を武器に、東京で大きな姿を見せられたらいいなと思ったりしています。


楽しみだね。

楽しみにしていてね。



さあ、ここまで長くなってしまったし、

5周年の当日も過ぎてしまった……。


盛りだくさんだった夜の話はまた今度。


6年目のトウカシタシムもよろしくお願いします。

ではまた。