こんばんは


今日は年末年始のフイルムの現像に行ってきました。値は張りますが、今年はできるだけ高画質での現像を心がけたいと思います。いつ何に使うか分からないので、解像度はいいに限ると学んだ昨年でした。これ以上値上がりしないといいのだけど……


そんなわけで成人式の数枚は見事に撮れてました。プリントもしたので、それぞれに渡そうと思います。



 


元日のひとり旅の写真も現像出来たのでそんなお話もしようかなと思ったんです。


でもなんか、添えるにはいい写真がなくて、というか写真自体そんなに撮ってなくて、どうしようかなあって思って。思った時に、あれ、私なんのために出かけたんだっけってちょっとした焦りみたいなものを感じました。


写真がなくてもあの時感じたこととかもらった気がしたもの、言葉に変換される前のところにずっと居座っているあの景色はちゃんと私のものなのに、いつのまにか誰かや何かのために出かけているように錯覚していました。そうじゃなかったのだとちゃんと思い出せてよかった。


というわけで今回の旅の話をすこしだけ。


今回は滋賀に行ってきました〜!




最初はね、京都で働いてたマネージャーさんとあまり行かないところに行きたいって話してたときに「滋賀とかどうですか?」ってところからスタートしたんですよ。その言葉にものすごーーいときめきを感じてしまって。で、琵琶湖の周りのカフェとかいいですよーって言われて、いいですねーって言って、姉の友人とかに聞いてみたりして。そんな感じで色々調べてたんですけど、もういっちゃえばなんとかなるかーと思って当日を迎え、本当の行き当たりばったり旅なので、伊丹の時点でまだルートも知らべてないし、なんならまだ行き先すら迷いながらもなんとか辿り着きました。


というか、琵琶湖、まじででかい。

一生窓から見えるやん琵琶湖。


実は修学旅行で行ったことあるんですけど、高校生の私は気づいたら船に乗ってたし、全然景色なんて楽しんでなくて、なんてもったいないことしてたんだ!と思いました。



↑琵琶湖を見ろ!!!!!!



せっかくなら上から見ようと思って山の方に行ったんです。比叡山も迷ったけど、それも修学旅行で行ったので、今回はびわ湖バレイにしたんだけど、最寄りの駅までの間は久しぶりに音楽も聞かずただ、車窓をぼーっと見て、その時間がものすごくよかった。


駅に降りて目に入ったのは、雲の降りてきた山間に、本当に一部だけの晴れ間から登った虹。関西の友人たちから、散々それだけ見にくるの?!って言われた旅だったけど、この虹を見た瞬間に来てよかったと心から思いました。どの写真にも写せなかった鮮烈な光。心の窓が開いて風が吹き抜けたような感覚が忘れられません。




そしてバスに乗って、ついて、ロープウェイのチケットを買おうとした時に「現在曇りで何も見えませんがいいですか?」と言われて、うわーーまじかーーと思ったんですけど、もう引き返せないし、と思ってチケットを買って。


乗り込んでどんどん登っていくと、琵琶湖の大きさがやっぱりすごかった。あと雲の低さもすごかった。雨も降り出して、でも、端の方だけ雲間からの光が差して、湖面が光って。



一人で来てるのはもちろん私だけ。周りの楽しそうな声をよそに、完全に一人だけの空間でした。雨はどんどん雪に変わり、どこにいるのか分からなくなる感覚。完全な雪景色になる間際は水墨画のようで、私はこの景色が一番好きでした。






上に着いたらとにかく寒くて、こんなに雪だとも思ってない(雪不足だと書いていたので…)からそんな格好でも来てなくて、でも雪景色は大好きなのでテンションはめちゃくちゃ上がって、確かに琵琶湖は全く見えなかったけど、なんていうのかなあ、一人でここに来られたんだという事実がすごく楽しかったです。




この時点で寒さから携帯の充電がほぼ切れてしまっていたので泣く泣く早めに切り上げて帰ったんですが、帰りの電車で見かけた湖岸が素敵で、必ずまた行きたいな、と思いました。出来れば正月じゃなくいろんなお店が開いてる時に。




こうして書いてみると、人から見たら無計画に琵琶湖を見に行って見れなくてすぐ帰った話だと思われるかもしれないなと思って怖かったのだと思います。だってそのくらい守りたい、私にとってはたいせつな体験になったから。


飛行機で見た初日の出も美しかった。

ついいつもの癖でA席を取ってしまったけれど、シートベルトサインが切れた時間に撮らせていただきました。安全を守りながら、そのような優しさや気遣いをしてくださること、いつも心から感謝しています。




A席から見たのももちろん綺麗だった。



今年はどんな光と出逢えるのでしょう。

出来るだけいろんな場所に、ちゃんと行きたいと思ったその時に行こうと思います。


いい写真を撮るためじゃなくて、

自分の心を動かしたり、換気するために。

その出逢いの結果が写真に写ればいいな。





ではまた。