日差しと裏腹な風の強さに今度こその秋を感じます。


眠気を誘う午後ですが、余韻から思い出に変わり切る前に、忘れない未来のため書き残しておきたいと思います。


楽しかった楽しかったコンサート、最後の大仕事に挨拶を呼びかけようとした時の視界をはっきりと覚えています。久しく聞いていなかったチャイムの音。学生時代を思わせるそれに、ああ来てしまったかと強く目を瞑りました。





クラス替えがありましたね。

予想外だと思った人はあの場にいなかったんじゃないかなってくらい、予感も理由も十分にありました。ありすぎるほどに。楽屋でも度々、組閣あるかなあって誰かが言い出すくらい、私たちも分かってました。


半数が助っ人となるチーム公演、相次ぐ卒業発表、公演衣装のうちわ、チームカラーのグッズ。


それでも、今までにもそんなことはあっただとか、足して割っても人数は変わらないからとか、T2公演始まったばっかりだしとか、現実を見ないようにしてきて、だけど可能性として2チームになるんじゃないかとか、そういうことまで含めて、きっと来てしまうなあって。やだなあって。


だって、やっと今のメンバーでの形ができてきたのに、だって、私はここで育ってきたのに、だって、任せてもらったのはついさっきなのに。公演をするたび、考えるたび悲しくて悲しくて仕方なくて。


先輩の姿を見ているからでしょうか。

後輩になればなるほど、どこか帰属意識が高いような気がしていて。それとも私が特別に思いすぎてるのかなあ。一人でチームHに昇格したあの日から、ここで育ててもらってきて、その血を継いでいるような気持ちで、「そんな先輩」になりたくて、やっと自分の番になったのに、まだ何にもできてないじゃないかと、これからなのになんでと未練がましく思っていました。それこそ地続きではなくなることが受け入れ難く、でも痛いほどに理由はわかっていて、だからこそ「やだなあ」とぼやいてしまう。今でも実は少し思ってます。


だけど、いざ発表されて、引き継ぎチームHのキャプテンをさせていただくことになって、一人一人名前を呼ばれて様々な表情や感情を浮かべながらも向かってくるそれぞれの顔を見ていると、泣きそうなほどにぐっときて。そんなことは言っていられないなって思って。

私はグループが出来て5年が過ぎる頃に入ったので、大きな形はもうしっかりと出来ていて、そこに加わる形でいろんなことをしてきたけど、このチームHはこのメンバーで作るんだなって気づいて。そう思うと、わくわくどきどきと真新しい新居のことがとってもとってもとっても楽しみになっています。


昇格の時とかにもよく聞きますけど「っぽい」っていうのがあるじゃないですか。言語化できない「っぽい」。

チームHだからと今までのチームHらしさを継がなきゃいけないわけじゃない。だけど、過ごしてきた時間も出自も失われるわけではない。それぞれの場所で過ごしてきた時間が集まる新しいチームHの「っぽい」は、一体どんなものになるんだろう。


不思議なことに、頼れたり甘えられたり楽しみだったり、関係の深いメンバーに囲まれています。ななかの昇格もね、ありました。今はこわい気持ちだってあると思うけど、大丈夫。私たちがいます。色が見えそうでやってみないと分からない、2月が楽しみです。長く長く続く歴史の未来にいつかまたこのタイミングが来た時、私みたいに「やだなあ」って思ってもらえるようなチームにしていきたいと思います。


K4のキャプテンははあち!

一番の予想外でしたが、たのしみだなあ。

わたしが言われた時、はなたちがいるよといってくれたから、あきたちがいるよという番です。とっても心強いし、それに入ってすぐの頃、はあちと並ぶことが目標だったから、こういう未来が来てとても嬉しい。だから私もはあちにとって心強い存在でいられるように頑張りたいですし、時に切磋琢磨しながら時に協力しながら、頑張っていきたいです。



その前にあと数ヶ月、2月までは今のチームH。私の育ってきたチームHです。


実はこの間、チームH会をしたんですよ。なこちゃんもそのために福岡に残ってくれて、なっちゃんも来て、新しいマネージャーさんも退職されたマネージャーさんもいて。

泣きそうなくらい好きなんですよ、本当に。

おもしろくておかしくて、可愛くて強くて。後輩もどんどん伸び伸びしてきて、これからだなあって思ってて。


アイドルとしてはここに骨を埋めるつもりでしたし、なんなら卒業するならRESETでしたいと思ってたから(どれだけ続けるつもりなのという話ではあるけど)、みんなで丁寧に終わらせられると思うと、良かったなと思います。大切に大切に仕舞えるように、数ヶ月を大事に過ごしたいです。





いろんな気持ちになるに決まっています。

チームが一度名前をなくすこと、階段を上がる背中を見ること、当事者にしか分からない気持ちもあると思うから、分かったようなことはなにも言えないけど、いろんな気持ちになりながら歌った歌で思いました。


「思い出に負けないくらい未来は輝いてるよ」


それに尽きると思います。

そう信じるのもそうだし、そういう未来を作っていくのは自分たちのこの手です。


寂しいも悲しいも辛いも苦しいもこわいも楽しみも嬉しいも、どれも同時にあっていいから、無視することなくせめて自分だけは否定せずに、大切にしていきましょうね。


ではまた