鹿児島ブログ最終章！
今日は、最後の日に回った鹿児島市内のお話です。
最終日は、沈壽官窯さんを訪れました。
15代続く、薩摩焼の窯元さん。企画を言われた時から楽しみにしていました！！
というのも、NHKのスカーレットを全話見ていて、陶芸というものがぐっと自分の中に入ってきているタイミングで、さらに先日出会った方が焼き物について詳しい方で、そして熱い方で、元々は献上するために作られていたとか、萩焼だと差別化するために献上品でないものは高台が欠けているとか、そういうことを聞いた後のこの企画だったから。
15代沈壽官さんは、本当に気さくで、そしてどんな疑問にも丁寧に答えてくださいました。お話のどれもが面白く、もっとゆっくり展示品を見たかったなぁという気持ちです。
当たり前のことですけれども、文化や、芸術は、ある日ぽこんと生まれ出るものではなく、脈々と受け継がれる歴史の中で、気づいたらそう呼ばれていたものだと思います。それを改めて感じました。
職人の皆様の繊細な作業が、息遣い一つ狂わせてはいけないとドキドキしながらも、その計算し尽くされた美しさに感動しました。
陶芸体験も、本当に丁寧に教えていただきながら、なんとか完成しました！！心の揺らぎがすぐに現れるのがめちゃくちゃ面白かったです！！完成するのが楽しみだ〜〜〜〜〜〜！！！！！
そしてこの大きな登り窯を中まで見せていただけたのがすごい体験でした！！！
今でも、使われているそう。
沈壽官さんのお話ですごく残っているのが、「過去は未知だ」という言葉です。
新しいものは、いろいろな出来なかったことや、不足しているものを補えるように作られているけれど、それが当たり前の世代に生まれると、なぜそういう作りになっているのかを知らないで育つと。それを分かった上で、使うべきだと思うというのは、すごくすごく納得しました。
灼熱の夏に火を焚き、手作業で温度を作り上げ、焼き上がるまでを待つ。どうなっているのか、もしかしたら割れているかもしれない、色が違うかもしれない、ということを思うんだろうかと想像しました。それはどこか、フイルムの現像を待つときに似ている気がします、というと、確かにそうかもしれないねと答えてくださいました。
この写真は、少し鮮明ではないけれど、あの時の空気を思い出せて、わたしは好きな写真です。
帰りに、黒薩摩のマグカップをひとつ買って帰りました。中が青みがかった灰色で、コーヒーがとっても映えます。軽くて、使いやすくて、毎日使っています。
桜島！！ドーン！！！
まだ前も後ろも髪が長い時期ですから2018年とかですかね？ロケで伺った以来！ちょうど西郷どんが放送されている時期だった気がします。
前回は少し曇っていたのですが、今回は綺麗に晴れまして！桜島が今まで見た中で一番はっきりと見えました！！！
別邸跡には初めて入ったのですが、面白い見所がいっぱい！釘隠しを見つけるのが面白かったです！
桜島大根↓
さすが藩主の別邸。風情しかありません。
歩いていくと、なんと15代の作品も。
天気がいいとやっぱり光が綺麗ですよね。
そして、藩主である島津忠義が一日の大半を過ごしたと言われている御居間。
こんな景色を見ながら一日を過ごしていたのでしょうか。
なんて思いを馳せてみているとお腹がすいてきて………お昼ご飯！
鶏飯が大好きなので、食べられて嬉しかったです！！！
お話ししていると両棒餅のお話になり、大好きなんですよねと話すと、仙巌園の方が用意してくださいました……！！！
はるたん先生主催公演のときに、りこちゃんが買ってきてくれたなぁ〜〜〜あれ以来！味噌の方も初めていただきました！おいしかった！！！
そして、しろもんもん。ならぬ、白くま！
めっちゃくちゃかわいい。造形ってより、めがきらきらしてるの。めちゃくちゃかわいい。
ほんっとにほんっとにほんっとに美味しかった！！！！！！！！
こちらは、仙巌園さんの茶寮にていただけますのでぜひ。
実はこの後、お抹茶まで立てていただきました……あれ、わたし藩主……？
そうして、お腹も満たされたれ仙巌園を後に。
そして移動した先は南州館さん！
こちらでは、動画を見ていただくと分かるんですが、もう、それはそれはもう、本当にもう、とにかく大きな鍋！！！！浸かれますあれたぶん。
ってくらい大きなお鍋で、黒豚鍋をいただきました！！！！！！！ざるいっぱいに盛られたお肉とお野菜。
まずはお肉からいただくのですが、とにかくお肉が甘い！そして、その脂が溶け込んだスープで煮るので、さらに野菜も甘い！美味しくて美味しくて、、、
こうなりました。(まじ)
もうこれ以上食べられない！！！ってくらいお腹も満たされ、幸せな気持ちですべての撮影を終えました。
本当にわたし、仕事したのかなぁ……？と思ってます、わりと今も。
きっとね、これをみてみなさんが足を運んでくださったり、鹿児島っていいところだなぁと思ってくださったら、ようやっとわたしの仕事として成り立つので……(笑)
ぜひ、鹿児島を楽しむためのきっかけにしていただければ幸いです！！
にしても本当に、不思議なくらい旅館にしてもそう、薩摩焼にしてもそう、仙巌園での歴史もそう、今まで興味をもったことに触れる旅でした。必然なのか偶然なのか、はたまたこれを運命と呼ぶのか……。
まだタイミングを変えて行くと、違うことに気づけたり、学べたりしそうです。その日が楽しみですね！
というわけで、豊永の鹿児島日記は今回でおしまい！！楽しんでいただけたでしょうか？？
私はこれを書いてたらすっごくお腹が減ってしまったので、今からお昼にしたいと思います！
では！！！