明日、まどちゃんのソロピアノアルバム「私の中の私」が発売されます!!







一足お先に聞かせていただきました。

というか、今も聞いています。

なので、ブログが捗る。心地よい音楽っていうのは、聴き入るものもそうですが、いい意味でBGMに向いていると思うのです。

日常に寄り添い、耳から頭、心臓、全身を駆け巡り、ふと意識が戻ると、心に懐かしさや沈んでいたものが浮かんでいることに気づく。気づいたら泣いてたり、笑みが浮かんでいたり、どうしようもないセピアに染められていたり、そういうもの。

普段音楽を聴いていると、ピアノという楽器としての認識ばかりしているけれど、

まどちゃんが弾いているんだよな。
この音は、まどちゃんの指が、生み出したものなんだよな。

そう思うと、なんというか、あまりにも慣れすぎていたけれど、すごい人の近くにいるんだ、と、実感しました。し、音は生まれてきたものじゃなく、作り出す人がいるんだ。という、当たり前のことに今更驚いてしまいます。

美しいというのはあまりに定型文のようで、それに、まどちゃんを表す言葉として多分一番使われているから、そうじゃなくて、って他に言葉を探してみたけれど、やっぱり美しい。

全11曲、色や温度の違う美しさが、込められていました。明るかったり、華やかだったり、鮮やかだったりという美しさだけじゃなくて、温かさや、寂しさや、冷たさや、闇や、鬱蒼とした感情や、そんなものがひとつの楽器から生まれるんだと。アレンジも最高にかっこよくて、素敵で、切ない。だけど、中身は実に人間味に溢れている、綺麗な言葉だけで包むわけじゃない、そんなまどちゃんの中のまどちゃんを、少し見せてもらった気持ちです。

といっても私はピアノの知識も何もないですし、専門的なものは何も分からないから見当違いな感想かもしれないけれど、本当に素敵な11曲。


Introductionは、唯一まどちゃんの声が入ってる曲。それと、ピアノの音だけ。すっごくシンプルなのに、めちゃくちゃ心が掴まれました。ドラマの最初に流れてそう。

ジムノペディは、メロディーはめちゃくちゃ知ってるけれど、近未来的で、その中にあるピアノが現代に留めてくれるような、そんな気持ち。めちゃくちゃ好きだったぁ〜〜

TEMPESTは聴いてると旅行した気持ちになります。めちゃくちゃわかりにくい表現っていうのはわかっているのだけど、天井高めの市立図書館の海外文学コーナーにいる時の気持ちです。分かりにくいですよね。でも、なんだろう、いまいるそこが海外だと錯覚してしまうのは、ラテンクラブミックスだからなのでしょうか?

そして次の幻想即興曲。一気に温度が低くなる気がする。そして、まどちゃんの指絶対10本じゃないと思う。かと思っていたら、思わずリズム取ってしまうようなエレクトロニックなアレンジで、想像もしてなかったので、びっくりしました!!
どうなっちゃうの?どうなっちゃうの??ってなる後半の盛り上がりが癖になります。

トロイメライは、曲名見た時から楽しみだったんですよ!!といっても、曲を深く知ってるというわけではなく、この言葉の響きが好きで、どんなのかなぁ〜って。聴いてからは、これ不思議だなぁと思っていたら、楽曲紹介のページにスペイシーとあって、なるほど銀河!!となりました。めちゃくちゃ明るいアレンジの音なのにピアノは切なくって、なんか泣きそうになります。


悲愴は、MVも何回も見てるくらい大好き!!
そうだよなぁ、悲しいって、こうだよなぁ。焦がれたり、立ち直れそうと思ったら、やっぱり無理だったり、それでも、っていう感じ。全然違うかもしれないけど、私はそんな風に感じました。森の中で自分だけが知ってる湖、みたいな音。誰にもいってない、わたしの秘密の場所で聴きたくなる曲です。

次の曲はNo Diggity !!
これが流れてるジャズバー、通う。もしくは喫茶店、通う。これもめちゃくちゃ好きです。コーラスと揃ってのメロディーがめっちゃ好きです。

そしてそして、この曲が好きすぎた。Lotus。
聴いて、なぜか涙出てきたんですよね。本当に。心臓がぎゅっとなって。
ジブリっぽいなぁ、と思ったら武部さんのプロデュース楽曲でした。そりゃ好きだ。胸の奥の奥の記憶に触れるような、そんな切なさと懐かしさ。雅楽的な音がまた……。これを一番聴いちゃいます。

Beyond The Lineは、J-popぽいというか、歌のinstrumental感があるなぁ、と思って聴いてたら、途中から大宇宙。トロイメライが無重力で表す宇宙なら、これはスペースマウンテン。力強いピアノと、いろんな音でぐわんぐわん魅了され、またまどちゃんのピアノへ。一度ハマると抜け出せないです。

17ENDは、最初、違うアルバム間違って再生したかと思いました。まさかの三線。どこか懐かしく、訴えかけられるような、思い出して、っていうような、そんな感じがします。
タイトルは、宮古島にある場所らしいので調べてみたのですが、めちゃくちゃ綺麗だった〜〜!それを見て聴くとまた印象違うだろうなぁ。

そして最後は、即興曲#727。
圧巻。そう思ってたらあっという間に終わるから何回も聞きました。そのくらい引き込まれます。吸引力がすごい。歪みを感じるというか、きめ細やかであるからこその仄暗さというか、廃墟のような美しさを感じました。え、改めて、まどちゃんがこの曲を生み出してるの、ほんっとうにすごくない???

もっと知識があれば、こう!って言えたのかもしれないのがもどかしいですが、すっごくすっごく好きなアルバムです!!!

それに、ピアノってやっぱり一朝一夕でできるものじゃないじゃないですか。もちろん才能や環境だったりもあるかもしれないけれど、ピアノが弾けるアイドル、ってだけじゃソロピアノアルバムなんて凄いもの出せないですもん。本気で、それに向き合った人にしか得られないものじゃないですか。だから、本当に尊敬します。

ずっと練習だったりレコーディングだったりしていたのを知っているので、聴けてほんっとうに嬉しかったー!!!

まどちゃんの本気のピアノ、いつか、生で聴きたいです。いつか、レッスン場にピアノがあって、一度だけ聞いたことがあるの。

私の中の私、明日発売です。

みなさまもぜひ。