サボっている。


ここまでくるともうどうも言い訳しようがない。れっきとしたサボりだ。小学生の頃から特技にしてきたことだが、一度すると簡単に許してしまう。だからやりたくなかったけれど、もう次の土曜日のほうが近い。


長いのにあっという間の一日と、そのくせいつまでもたどり着かない帰り道。せめてもの睡眠も、準備する体力を吸い取られ、その時間にここに辿り着こうとするものの思考はなにも文字の形を結ばず、今日まで来てしまった。


久しぶりに会えて嬉しかった人たちのこととか、忘れていたことを思い出す時間とか、自分の成長と停滞に一喜一憂していることとか、

運命とも奇跡とも呼ぶべき、むしろ呼びたくない出会いの数々とか自分の夢を誰かが覚えててくれて嬉しかったこととか、この期に及んで衝突した壁と葛藤の話とか、したいことは山ほどあるのに、

一週間に詰め込むには少々隙間のないさまざまな出来事は、言葉になる前に空気へと溶けてゆく。


時は一方通行に流れ行き、毎日顔を合わせている人たちとだって会わない日々がやってくる。もしかすると、これきりになる人だっているのかもしれない。こんなにも毎日会っているのに。今はまだ寂しさすら感じられないほど追われている。気づく頃にはもう思い出にしている、学ばない愚かな自分なら想像がつくのに。


その先で待っていること、さらにまた頑張るべきことを想像するだけで目が回りそうになる。

いまだって、どん底の朝もある。晴れやかな夜もある。忘れたいことばかりの寝る前や、気持ちが高ぶり外に飛び出す昼間がある。


そんな日々に心騒がしく、ついついサボる自分は不甲斐なくも愛おしい。


明日もどうにか、今日を少し超えて。

次はそんな土曜日が来るといい。