さくら満開の中、祖母はいってしまいました。 |  女性建築家のくらし

 女性建築家のくらし

   
  港区麻布十番で、建築設計事務所を主宰している一級建築士です。9歳の息子と一級建築士の夫と3人家族です。



さくらが満開の美しい日に、

母方の祖母がなくなりました。



2年前に父方の祖母が100歳でなくなったので、

まだまだだと思っていたのですが、

94歳でその生涯をとじました。



大往生で、とても感謝しています。



祖母は私の中でお手本、と呼べる女性でした。



なにごとにも丁寧な人でした。



とても器用で、

編み物を教えていた時期もあり、

私は妹やいとことお揃いで、

いくつもセーターを編んでもらったものです。



住まいはいつもきれいに掃除されていて、

どの扉をあけても、

どの引出をのぞいても、

おどろくほどきちんと整っていて、

子どもながらに感嘆していました。



丁寧に暮らす、

ことへの憧れは、

祖母の暮らしぶりをみて、

持つようになりました。



今年になって会いに行き、

あらためて祖母の手をみると、

私があまりにそっくりなので、

ふたりで笑ってしまいました。



DNAですね。



とても器用な祖母の手と似ている、

ということが、私のちょっとした誇りです。



祖母が安らかでいられますように。