ノンスモーカー割引のジレンマ | 保険日記

保険日記

生命保険会社9社、損害保険会社1社の保険代理店経営者です。

タバコを吸わない方が生命保険に加入する場合、一般の方と比べて割安な保険料で加入できることがあります。


もちろんタバコを吸っていないことを客観的に証明するため、コチニン検査という唾液検査を受ける必要がありますが(ちなみにニコチン検査でなくコチニン検査です)。

⇒ コチニン検査とは

⇒ コチニン検査の信憑性


この割引が適用されるためには、①タバコを吸っていないこと、②健康であること、③一定の保険金額以上の契約であること、などが挙げられます。


今日は、③の一定の保険金額以上の契約、について解説してみます。


ちょっと矛盾したというか面白いことに気づきました。


この一定の保険金額は保険会社によって異なるのですが、「死亡保障が2,000万円以上」としている保険会社が多いです。この場合、死亡保障が2,000万円未満であれば割引はなく、喫煙者でも非喫煙者でも同じ保険料です。つまり2,000万円以上の死亡保障に契約してはじめて非喫煙者であるメリットを享受できることになります。


ある保険会社のものですが、ちょっと以下をご覧ください。


保険種類は無配当型定期保険、保険期間は10年の掛け捨てタイプの保険です。

保険料は月払いのものです。


A. 死亡保障 2,000万円 標準料率 保険料:5,960円


B. 死亡保障 2,000万円 非喫煙者健康体料率 保険料:4,360円


C. 死亡保障 1,500万円 標準料率 保険料:4,470円


AとBを比べると同じ死亡保障でも非喫煙者の方が約27%くらい保険料が割安ですね。


注目して欲しいのは、BとCです。


Cは死亡保障が1,500万円で2,000万円未満のため割引が適用されません。


つまり喫煙者も非喫煙者も保険料は同じです。


しかし非喫煙者がBのような2,000万円の死亡保障を契約するとCの1,500万円よりも割安な保険料で加入できることになります。死亡保障が500万円も増えて保険料が安くなっているということです。


例えば、非喫煙者のお客様から1,500万円の死亡保障に加入したいと依頼をうけたとき、


「2,000万円の方が割引が適用されるため安くなりますよ。もちろん必要以上に大きな保障に加入する必要はありませんが、2,000万円で契約した方がお得感がありませんか。」


もちろん、結果としてお客様が安くなっても2,000万円は必要ないから1,500万円でいいよ!となるかもしれません。しかし伝える義務は売り手にはあると思います。

実際、このように対応できる保険会社の営業や代理店がどれくらいの割合でいるのかは疑問です。


このような現象はいわゆる盲点なのですが。


お客様にとっては知っておくと役に立つことだと思います。


ご参考にしてください。


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