結論から言うと、この問題は「解決していない」と私は考えます。
ガイナーレ鳥取の財務問題を見続けてかれこれ17年。
2026/1/15、明治安田J2・J3百年構想リーグ新体制発表記者会見において、クラブの債務超過に関する重要なアナウンスがありました。会見の中で社長は、「2026年6月末決算までに債務超過が解消される見通し」 であると説明しました。
2026/1/15、明治安田J2・J3百年構想リーグ新体制発表記者会見において、2026年6月末決算までに債務超過が解消される見通しとのアナウンスがあった。
リンクの動画内10分~18分のあたりで社長が、シーズン移行・降雪地に対する助成金・債務超過の解消について話している。
要約すると
①Jリーグは2026年秋からシーズンが春→秋から秋→春に移行する
②それに伴い,降雪地には最大3.8億円の助成金を出す
③助成金で野人スタジアムのピッチに傾斜を付ける工事を行う
④2026年6月末までに債務超過は解消見込み
会見では、債務超過解消の具体的な手段について明確な言及はありませんでした。しかし、前後の文脈から判断するに、Jリーグからのシーズン移行に伴う助成金(最大3.8億円)を活用する計画であることは間違いないでしょう。 特に、大口スポンサーの獲得といった抜本的な収入増加の発表がない以上、この助成金を「資産(スタジアムの改修工事)」として計上することで、帳簿上の債務超過を解消する見込みであると推測できます。
さて、これで本当に「債務超過問題」は解決したと言えるのでしょうか?
上記の施策により債務超過は解消する見込みです。
でも、この文章のタイトルは債務超過”問題”は解決したのか?・・・です。
債務超過と債務超過”問題”は別の話です。
つまり答えは 「NO」 です。
債務超過問題を考える時、「なんで債務超過になったんだ?」ということを考えなければなりません。
社長は「コロナ禍の大きな赤字」と動画の中で話をしています。当時、確かに1億円ほど赤字が突然発生していました。
野人スタジアムの建設費を借入金で賄ったからでしょうか?ハイ、寄付金を募った足らずの部分2億4千万円を銀行団から借り入れしたと記憶しています。
社長は時折、「ウチには赤字を補填してくれる親会社が居ない」と地元紙の取材で答えていました。確かに大企業がバックにいるわけではありません。
なんだか、どれも当たっているように聞こえます。でもよく考えて下さい。
上記はいずれも債務超過を起こした”事象”であって、それらを起こした”原因”ではありません。
原因はなぜ「債務超過に至る、赤字が発生する行動を選択したのか?」なのです。
(原因についてはかなり厳しい内容になるので自主規制割愛)
そのため、債務超過になる”原因”は根深く、”原因”があるかぎり、どこかの決算期で赤字になり、また債務超過になる危険性が高いのです。
さて、ご紹介した動画内で社長が言っている「なるべくシーズン移行の特別大会にご来場下さい」が目先の対処療法として挙げられているが、結局これが一番シンプルで有効な治療だと思うのです。集客するためにクラブの魅力を高め、決定や結果について納得を得る努力をする。集めたお客様から大口のスポンサーが生まれ、クラブを支える存在に育っていく。こういった地道で当たり前な努力こそ正解への一番の近道なはずです。
17年。
若者が経済的にリッチな経営者になって、スポンサーになってもおかしくない時間が経過しました。


