レオ・レオニ 絵本のしごと展 | ColorBerry

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先週の日曜日、Bunkamura ザ・ミュージアムで行われた
「レオ・レオニ 絵本のしごと」展に行ってきました。

レオ・レオニさんはグラフィックデザイナーとして成功された方ですが、
「スイミー」(小学校の教科書で習いましたよね)
「あおくんときいろちゃん」などの作品を作った絵本作家さんとしても
有名ですね。
温かい絵柄はもちろん、「自分らしく生きることの大切さ」を
語りかけるようなストーリーも大変魅力的です。
今回の展示で私はレオ・レオニさんの作品をますます好きになりました!!

それに...しても、ミュシャ展の時も思いましたが、
やっぱり本物はすごいです。
まるで生きているような存在感。
デフォルトした形なのだから、生きていないとはわかっているのに、
まるで今にも動きだしそうなそんなエネルギーを感じるのです、ほんものは。
やっぱり、いろんなところに足を運んで、空気を共有するって大事なことなんだなって
思います。

私が特に好きなお話しは、
「じぶんだけのいろ いろいろさがしたカメレオンのはなし」。

ぶたはピンク、ゾウははいいろ…
それぞれが自分の色を持っているのに、
カメレオンはいろんな色に変わってしまう。
自分の色が欲しくて、カメレオンは
「森の中にいればずっと緑でいられるかも!」
と思い葉っぱの中に隠れてみるけれど…

秋になって葉っぱが赤や黄色に変わり、
やっぱり自分の色が変わってしまう。そのうち葉っぱはなくなり、
冬が来てカメレオンは真っ黒に。
悲しんでいたらある日、かしこい年上のカメレオンがやってきて、

「これからも僕たちの色は変わるだろう。
だけど、僕たちずっと一緒にいないかい?
そしたらずっと僕たち一緒の色でいられるよ」

と言われる。
それから二匹は一緒に、青になったり黄色になったり、
時には赤に白の水玉になったり(キノコの上に居たらしい)…
一緒の色になりながら、仲良く暮らしましたとさ。おしまい。

素敵な話だとおもいませんか?
難しい話を難しく説明するよりも、
難しい話を易しく説明するひとのほうが、尊敬してしまうかも^ ^

レオ・レオニ展