静かな夜 | 矛盾SPIRAL

静かな夜

彼さんはもう寝ちゃった。
PCを打つわたしのそばには大きなワンコ。
ソファの上で寝ているのだけど、暑いのか、時々背もたれを手足で蹴ってる。
何ともかわいい姿。
この子のおかげで、わたしはどれほど救われているだろう。
仲裁に入ってくれたり、慰めてくれたり、
おどけたりふざけたりして気をそらせたり、
ときにはイチャイチャのじゃまをしたり(笑)
お腹やひざにあごを乗せて、すやすや眠ったり。
人の気持ちというか、空気が、本当に読めるんだなぁって思う。

さっき、一人戸締まりの確認をしながら、こんなでも、少しずつ、ここが「わたしの家」になっているのかなぁって、
ふとそんなことを考えていた。

「もっとかわいがってよ」
「○○ちゃん(彼さん)はわたしの気持ちなんてぜんぜんわかってない」
「マンションに帰ってやる」
「都会で暮らしたいなぁ」

半分はネタ、でも半分は本気で、こんなことが口癖になっているけれど、
本当はすごく恵まれてるってわかってるんだと思う。
今みたいな穏やかな気持ちのときは、素直にそう思えるのに、
少し気に入らないことがあって、落ち込み始めると、歯止めが効かない。
少しずつでもこの生活に慣れてきているはずだから、わたしもわたしの時間を持って、
自分なりの世界をちょっとは育てた方がいいのかもしれない。
かといって、単独行動が多くなるのはよくないし、仕事もあるし、
その下限が難しいのだけど…。

一昨日、元旦那さんからメールがきて、
「印鑑は用事が済んだら返してね」と言われた。
実はまだ前の名字のままのものがいくつかあって、
まだ通帳が必要なので返していなかった。
マンションは前の名字のままの名義になっているので、
光熱費などの引き落としに通帳が必要だし、
その他携帯やスポーツジムもそのままになっていた。
離婚して今月で5ヶ月。
最後に逢ってから7ヶ月。
別居して9ヶ月。
愛情?がなくなって、確実に時間は流れているのに、何もかもすっぱりとは切れないものだなぁ。
一つ屋根の下に暮らし、経済を共にし、同じ名字で過ごした歴史は、
時間的には短くても、それなりに重い。
きっと彼と元奥さんも同じなんだよね。

貧乏は平気なのに、気持ちの苦労はきつい。
けど、裏腹に、経済の心配は今のところなく、気持ちばかりが安定しない。
早く、心穏やかに過ごせる日々がきますように☆