灯し合う光 ~ミゲルとの出会い | Wander the World

灯し合う光 ~ミゲルとの出会い

オアハカでは、カウチサーフィンで知り合った、
ミゲル・アンヘルのお宅にお世話になった。

 


彼は、シティ内ではなく、

東南へ40kmほど離れたMitla(ミトラ)という小さな町に住んでいた。

 

 

オアハカ到着日、ミリと別れた後↓

 

シティまで迎えに来てくれた彼は、
瞳を見ただけで、誠実さと温かさが伝わってくる、

まさに「アンヘル=天使」だった。

 

 

Mitlaに向かう道中、美しい夜景スポットに停まってくれ、




シティへの道中、必ず寄るというCafé Apanでコーヒーを買ってくれた。

 

 

地元民に人気の老舗。

 

 

 

Mitlaに到着


ミゲルは、一ヶ月前にシティから越してきたばかり。

 

Mitla初の、ミュージアム・オープン・プロジェクト

 

の責任者として派遣され、

その大きなミッションを、ほぼひとりで担っているらしい。

 

後日、現場へお邪魔した。

 

 

 

町の中心地にある、

有名な遺跡発掘&収集家の元邸宅を、美術館にするべく改築中だった。

 

 

展示資料となる、死者の日ディスプレイ↓

 

死者の日に、飾られるパン↓

 

 

一角にあった彼のオフィスは、デスクにひとつPCがあるのみ。


本当にほぼ「ひとり」で業務している、

超重要人物ではないか!
とやっと気が付いた。
(なのに、たくさん時間を割いて、面倒見てもらってしまった💦)

 

※左がミゲル

右のカップルは、Mtgで現れたプロジェクト仲間の考古学者ニモ&パオリーナ。

 

 

屋上にあがると、赤いレンガ屋根が、建物の古さを物語っていた。

 


 

 

 

赤く染まる夕暮れや、町の中心部が見渡せる。


 

 

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この目と鼻の先に、

財団が彼にあてがったアパートがあった。
 

キッチンのはまだガスもないが、家は新しく、ゲストルームは広く、とても快適。

 

“Mi casa es tu casa”

 

 

こちらの人がよく使う、ことばで迎えてくれた。

私の家は、君の家」


「どうぞくつろいで、自由に使ってね!」


泣ける!
 

 

 

実はここへの道中、ミゲルが車で話してくれた。
 

 

「別に、君は知らなくてもいいことなんだけどね。。

君が僕にカウチ・リクエストをくれた日は、僕の誕生日だったんだ。

仕事で疲れてた日々に、君からのカウチリクエストは、

僕への誕生日プレゼントのようだった。

だから、君がここに来てくれたことは、

僕にとってとても特別な意味があるんだよ。」

 

 

いち旅人にこんなことを言ってくれた彼。

誰に待たれている訳でもない旅人に、

訪れる一方の旅人に、

迎え入れてくる人がいるだけでも有難いのに、

「君が来てくれて本当に嬉しい。

こんなギフトを必要としていた」

などと言ってもらえる機会が、一体どれだけ、あるだろう。


自分の旅が、ささやかながら、

誰かの人生に意味を与え、役に立つ瞬間がある。

 

 

きっとこの世界は、そうしたことの連続で、

誰かの行いが、ことばが、想いが、
相互に影響を与え、支えあい、

世界を創っている。

動かしている。

 

宇宙の中で生かされている。

 

それがたとえ見た目上の話でも、

夢の中の話でも、
個人の思い込みでも・・、


それで十分なのだ。

 

分かっているつもりでも、

なかなか思い出す事のない毎日で、
彼との出会いは、私の心にも、灯りを灯してくれた。

 

共依存でなく、

私たちは、日々、

お互いが、お互いを、

生かしている。

 

 

 

ちょうど、光と影のように。。

 

光がないと、影絵はできないし、

影がないと、光の存在にも気が付けない。

 


翌日は、彼の誕生日パーティー。

「オンタイムだね!」と招待してくれた。

つ・づ・く↓

 

 

 

 



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この記事がたまたま目に留まり、
最後までお読みくださったあなたへ、

深い愛をこめて・・・。

ありがとうございました!!