先日、教員免許更新制の廃止が正式に決定した。

 

現在私は専門学校の教員で教員免許が必須ではない。

だから教員免許更新制があってもなくても、今の仕事には直接関係はない。

これから書くことは、公立高校の教員時代のことをベースにして教員免許更新制廃止について思うことだ。

 

中教審の発表の時に制度廃止になることへの思いを書いた。↓

 

ちょうど1年前に更新講習を終えた↓のだが、

もう1年早く決定して欲しかった。

いや、1年前では講習を受けてしまっているので、もう2年前に廃止して欲しかった。

 

中教審は発展的解消と表現していたので、何か別の形のものができるのかもしれない。

 

教員には常に自己研鑽と研修が義務付けられているし、実際それは必要だと思う。

更新制についても、何がなんでも反対ではない。

 

ただ、本当に有意義な研修内容にして欲しいと思っている。

 

教員同士で自主的な研修をしている例も多いし、ベテランの教員をスーパーバイザーにして、中堅と若手が一緒になって授業方法などを研究していることも多い。

私がいた高校でも、積極的に自主研修をしていた。

そして、それはかなり有意義なものだったと思う。

 

確かに忙しいことを言い訳にして、自己研鑽を怠る教員がいるのも事実だが、多くの教員は少しでもいい授業をしたいと望んでいるし、学級運営や生徒指導なども悩みながらより良い形を模索している。

 

事例ごとに個別性が高いので、絶対的な正解はないのだが、成功例や失敗例を知ることは、そこからヒントが得られ、自分の引き出しが増えることになる。

だから研修は必要だ。

 

更新制にして研修を義務付けることは、教員は本当に忙しいだけに、確かに負担にはなる。

そして義務にも関わらず自腹なのも痛い。

でも、本当に自分の教員としてのスキルアップになる研修ならば、その負担を受け入れる教員は多いはずだ。

私が会ってきた教員の多くは、自分の中に新しい知識や技術が増えることを楽しむ者が多かった。

だから自主研修中は皆楽しそうだった。

もちろん私も楽しかったし、研修で見えたヒントを元に授業改革をどんどんやってみた。

 

一部の不適格教員のニュースのせいで、多くの優良教員がいることが隠されてしまっている気がする。

世間が思うよりずっと教員は真面目に教育を考えている。

 

だからこそ教員ががっかりするような義務的研修など必要ない。

本当に必要なのは自主的に行われる、自分の弱点を補うヒントを得られる研修である。

そしてそれを実行できる環境だ。

そのためには・・・

 

やっぱり今の教員は教育以外のことで忙しすぎる。