No.415【365日目】
“あさんぽ”でスタート
“付加価値”と“エンジン”で
中小企業の持続可能な発展に貢献するパートナー、おかちゃんです
■極論に待った! 使わないより使い切る
カーボンニュートラルは
「使わない」だけでなく
「どう使い切るか」
を考えることも大切
ナフサ不足が様々な業界に影響を出しています
"ナフサ"
普段の生活ではあまり聞きません
しかし
プラスチックや化学製品の原料になる
とても大切なもの
そして
ナフサは原油を精製する“過程”で生まれます
ここで大事なのは
原油からナフサだけができるわけではない
ということ
原油を精製すると
LPガス
ガソリン・ナフサ(粗製ガソリン、直留ガソリン)
灯油・ジェット燃料
軽油
重油・アスファルト
いろいろなものが同時にできます
ナフサはプラスチックの原料として使われますが
ナパームとして兵器利用もされています
粗製ガソリンという別名のようにガソリンの仲間
また、原油の精製過程では
道路の舗装に使われるアスファルトも精製されます
つまり、私たちの社会は
思っている以上に石油製品に支えられている
カーボンニュートラルの話になると
EV化を進めよう
エンジン車はよくない
という話になりがち
もちろん
CO2を減らすことは大切
ただ、そこで
「ガソリンや軽油は悪者だから使わない」
だけで終わってしまうと
少し乱暴な議論になる気がします
ナフサを使う社会である限り
原油を精製する過程でガソリンや軽油もつくられてしまう
生まれてしまうものを
どう効率よく使うのか
ここを考えないと
現実の経営とはつながりません
理想だけでは会社は動きません
売上、利益、コスト、現場の手間
そこを無視して
「正しいからやりましょう」だけでは
社員もお客様もついてきてくれません
カーボンニュートラルも
まったく同じ
化石燃料を使わない社会を目指すなら
まずはコストが近く
品質が安定し
現場で使える代替品が必要
高すぎる代替品では
続きません
続かない取り組みは、結局
社会にも会社にも根づきません
これは、きれいごとではなく
経営の話
環境に良いことをする
しかも
利益やコスト削減にもつながる
この両方がそろって
初めて中小企業の取り組みになります
たとえば
燃料を減らすために配送ルートを見直す
車両の稼働を減らすために
予定の組み方を変える
電気代を下げるために
設備の使い方を見直す
こうした小さな改善は
CO2削減であり、同時にコスト削減でもあります
「環境のため」だけでは続かなくても
「会社を強くするため」なら続けられます
そして結果として、環境にも良い
ここに中小企業らしい
カーボンニュートラルの進め方があると思います
エンジン車かEVか
化石燃料か再生可能エネルギーか
もちろん、その議論も大切
しかし
もっと大切なのは
目の前にある資源を無駄にしないこと
使わないことだけが正解ではありません
生まれてしまうものを
責任を持って、効率よく使い切る
それもまた、誠実な経営の一つ
カーボンニュートラルとは
我慢比べではなく、知恵比べではないでしょうか?
理想を掲げながら
現実のコストを見て
できることを積み重ねる
その姿勢こそ
これからの中小企業に必要なのだと思います