No.435【556日目】
“あさんぽ”でスタート
“付加価値”と“エンジン”で
中小企業の持続可能な発展に貢献するパートナー、おかちゃんです
■選ばれなくなる理由
“ビジネスと人権”
もはや大企業だけの話ではありません
むしろ中小企業こそ
今から向き合わなければならない
経営課題だと感じています
先日、イタリアの高級ブランド
プラダに関する記事を読みました
労働権侵害が確認された
下請企業との取引を打ち切った
その企業数は2020年以降で200社以上
という衝撃的な内容でした
記事を読みながら
これは決してイタリアだけの話ではないと思いました
愛知県には尾州という
世界有数の毛織物産地があります
私もリデザインプロジェクトで
多くの中小企業とお付き合いがある地域です
世界的なハイブランドが品質を認め
多くの仕事を依頼している地域
そして、その産業を支えているのは
糸をつくる会社
染色を行う会社
織る会社
加工する会社
その多くが地域に根差した中小企業
だからこそ今回の記事は
尾州に限らず
日本の中小企業経営者にとっても
他人事ではないと感じました
以前は品質が良ければ評価されました
納期を守れば信頼されました
価格競争に勝てば仕事を獲得できました
しかし今は
それだけでは不十分になりつつあります
その会社で働く人が大切にされているか
長時間労働はないか
外国人労働者への対応は適切か
ハラスメントはないか
安全な職場環境が整っているか
こうしたことまで含めて
取引先から見られる時代になっています
特に欧州では
人権への配慮を企業に求める流れが
急速に強まっています
大企業は自社だけでなく
サプライチェーン全体の責任を問われるようになっています
その結果
取引先で問題が発生した場合でも
「知らなかった」
では済まされなくなりました
だから大企業は取引先を選び始めています
品質だけではありません
人権への取り組みも含めて
評価する時代になっています
これは経営者にとって大きな変化
多くの中小企業は
「うちはそんな規模じゃない」
と思うかもしれません
しかし、本当に危険なのは、その考え方
なぜなら取引先から見れば
大企業か中小企業かではなく
「安心して付き合える会社かどうか」
を見ているから
ビジネスと人権への対応は
社会貢献活動ではありません
これからの取引条件
そして取引条件になったものは
やがて競争条件になります
今はまだ影響が見えなくても
数年後には大きな差になるかもしれません
サステナビリティとは
環境活動だけではありません
人を大切にする経営も
サステナビリティ
そしてサステナビリティとは
未来の売上と利益を守る活動
「選ばれる会社」を目指すのか
それとも気づかないうちに
「選ばれなくなる会社」になるのか
その分かれ道は
もう始まっているのかもしれません