「反抗期が起こる理由」の第二弾です。

 

第一弾では、「反抗期が必要な理由」について書かせていただきました。

 

今回は、反抗期に理由があって反抗できずに過ごしてしまった場合の対処法について私なりの考えを書かせていただきます。

 

※子どものメンタル関連に関しては、主に備忘録のために書いておりますが共有できることがあればと思っております。私の仮説が含まれていることがありますがご了承ください🙏

 

 

  反抗できないと大人になって苦労する

 

少し前にもインスタグラムでも反抗期の大切さについて投稿したところです。

 

反抗期は単なる「反発」「ストレス」じゃない。

 

子どもが反抗する理由が分かれば、対応のしかたも変わってくるのかもしれません。

 

ただ、やみくもに「反抗はやめなさい」「落ち着きなさい」の言葉で片付けて子どもを悪者にするのは大人の都合です。一方的に抑えつけたり無視するのは「逃げ」だと私は思っています。

 

大人の間違った対応で反抗期に適切な「反抗」をできなった子は、幼い頃の「理不尽」を解消できないまま大きくなります。本来、「理不尽」の解消を共に乗り越えるはずの親や周りの大人が「自分がやるべき」ことを「子どもに全て抱えさせて」しまう行為なんです。

 

 

・意味もなく自信が持てない

・自分は存在していいんだろうか

・すべて自分が悪い

・常に寂しい

・希死念慮

・不安症

・自他境界が引けない

 

などの「思い込み」や症状は、反抗期に解消しなければいけなかった「理不尽」が残っている可能性があります。

 

そのせいで「本来の自分の能力が出せない」「何かに依存してしまう」「自傷行為」「人間不信」「過緊張」状態になり、人生を楽しむことの障害になってしまいます。

 

悪いのは反抗期に反抗できなかった人じゃない。環境が悪かったのです。

 

このことにまず気付くことが大切です。

 

 

  思考のクセを捨てラクに生きる

 

反抗できなかった人の中には家庭環境的に「反抗できなかった」人もいるでしょう。

 

今、この記事を読んでる間も「反抗しなかったのは自分。自分に原因がある」と思われるかたもいるかもしれません。

 

でも、それは違います。

 

自分より周りを優先する優しい子ほど、自分の感情を飲み込み波風を立てないように過ごします。

 

「甘えたい」「怒りたい」「自分の意見を伝えたい」という意志表現もできない環境だったのでしょう。日々、その環境で生きることで「思考のクセ」ができてしまいます。

 

あなたは悪くありません。「思考のクセ」がそうさせてしまったのです。

 

私も幼少期から自分の感情を出すことや言いたいことを諦めてしまう「癖」がありました。

 

私は先天性のAPD(難聴)があり、会話の内容が理解しづらい。

(APDについては前回のブログで書かせていただきました)

 

「耳が聞こえにくい」と言うと「嘘をつかないで」「あなたが話を聞く気がないだけ」と母親や先生は怒りました。信じてもらえない。私が変なんだろうか。

 

いつからかストレスで「緘黙症」という「話したいのに声が出ない」状態になり、それが慢性化していきました。喋る時にまず喉をグッと開いて一言二言なら話すことができるようになりましたが「自分は人とは違う」「こんな私なんていない方がラクだろう」と家族の顔色を伺うのが当たり前になりました。

 

そんな私が反抗なんてできませんでした。

 

小2になる頃には希死念慮まで抱くように。でも、なぜか明るく振る舞うのが得意だったので周りは1人と私の思いに気づいていなかったと思います。

 

私が癌を自力で治すために栄養学とポリヴェーガル理論の勉強をし始めたころのタイミングで「アダルトチルドレンの克服法」のような記事を読みました。

 

アダルトチルドレンはなんでも「自分が悪い」と思うことで辻褄を合わせてしまう。家族のために自分が犠牲になったり、自分が悪者になることを無意識にやってしまう。


これって私ではないか?と思うようになり、図書館に通ってアダルトチルドレン関連や子ども精神学の本を読むようになりました。

 

そこで、自分の「思考の癖」の強さに驚きました。

 

「そもそも生まれつきのAPD(難聴)なんて私のせいじゃないよね。」と思えるようになりました。


別に親を責める気はありません。悪気はなかったのかもしれません。

 

私が「自分に非がない」と気づくことでパラダイムシフトが起こりました。心がラクになり、その他にも気づくことがあり「私、生きててもいいよね」と生まれて初めて思えるようになったんです。

 

あまりにも「思考の癖」が強いのでひとつひとつ処理していくのに時間はかかりました。過去のことを思い出して苦しむこともありました。


でも確実に少しづつ「生きることがラク」になっていきました。

 

ただ「幼ない頃の理不尽」を自分だけで拾い上げ解決するのは凄く時間と労力を使います。幼少期の「当たり前」を覆していくにのは都度「気づき」も必要になってきます。

 

親に過去の辛かったことを話して一緒に解決する方法もあります。この方法がきっと心の回復が早いでしょう。そもそも、これは親側が乗り越えるべき試練なのですから。

 

でも、中には「育ててくれた親を批判するようなことは言えない」「年老いた親に過去のことを今更言うのは可哀想」という優しい人もいるでしょう。

 

「そもそも毒親なので話が通じない。逆ギレされる」という人もいるでしょう。

 

そんな人は、周りで話を聞いてくれそうな人に聞いてもらったり、自分の頭の中やノートに書き込むだけでもいいので「悪かったのは環境」「親(や周りの大人)に原因があった」と過去の自分を労ってあげてください。それは真実なんです。遠慮はいりません。

 

幼いあなたはずっと頑張って耐えてきたんです。とても強い人なんです。自信を持って生きていきましょう。

 

 

  自分の子に反抗させてあげられなかった

 

仕事に忙しく家にほとんどいてない、病気・メンタルが不安定で仕方なく子どもが我慢しなくてはいけない家庭環境の場合もあります。

 

我が子には反抗期がなかった。

 

本当に「反抗することがなかった」のか「我慢させていたのか」気になる親御さんもいるでしょう。

 

今からでも遅くありません。お子さんの話をよく聞いて、褒めて、存在してくれることに感謝してあげましょう。

 

完璧な親なんていません。

 

気付いた時に最良の行動を起こすことが大事だと思います。

 

私は産後に体調不良になり癌が見つかりました。育児できる気力も体力もなく、赤ちゃんの頃の息子は私に甘えられなかったと思います。

 

元気になった今、息子の潜在意識を塗り替えるように寄り添って生きています👦

 

私と同じような生きづらさは抱えてほしくない。

 

これから反抗期が来るともいます。その時は、しっかりと向き合いたいです💡