前回の続きです
ハケンは人にあらず? <前担任は初任者>
さて、第1回目の水泳の授業がはじまりました。お顔つけができない2名AちゃんBくん
Bくんの連絡帳には
「プールをこわがっていますので、見学させてください。」
と、いうようなことが書かれていました。
・・・・・・・![]()
はじめは、みんな小プールから練習しました。Aちゃんも練習できるようにです。
元気な男の子は、「えー!大プールがいい!
」などわがままを言いますが無視です。
指導者は私一人ですから。
3年生の目標は「息つぎができる」です。
これがかなり大変で、いろんな基礎技能を修得していないと出来ません。
水の中で上半身を浮かせることにつながる「だるまうき」
水に体を浮かせる基本のフォーム「けのび」
そして「バタ足」「ロケット」
などです。1,2年生のころに習得していてほしいものです。
・・・・が
スイミングに行っている2人をのぞいては、みんなかなり厳しい状況でした。
(もこみち~去年てきとうに遊ばせていたな~
)
・・・・しばらくは小プールでの練習です。
Aちゃんには「顔はつけなくていいから、出来るのをやっていこうね。」
と言って、自由にさせていました。
子どもたちはプールが大好きで、はりきって、はりきって、楽しく練習してくれます。
Aちゃんも、怖くない小プールですから、ニコニコして参加しています。
みんなが反対岸まで「ロケット(顔付けバタ足)」で泳ぐときは、ビート板を持って顔をつけないで行き、熱心に練習していました。
Bくんは見学をしていましたが、みんなの近くにいて、
自分からみんなのビート板をきれいにそろえて片付けてくれたり、倉庫の鍵を閉めて、職員室にもどしてくれるなどをしてくれました。
「関心・意欲はあるんだなぁ
」
その日のBくんの連絡帳に
Bくんの今日のすばらしい活躍の報告と、
授業に参加しなくてもいいので、水着に着替えて見学、本人が出来そうだったら少しでも水に入ってみるという
提案を書いたのでした。
次回の授業から、Bくんも参加です。
小プールでは二人とも、ビート板を使ってニコニコ練習します。
Aちゃんは、自分から「お顔付け」の練習を、少ししていました。
1秒つけては、10回顔をふくのですが・・・![]()
みんなを見ていて「自分もできる」「やってみたい」と思ったのでしょう。
さて、いよいよ2人の「こわ~い」大プールで練習することになりました。
Aちゃんは、プールをみただけで「え~ん」と泣いてしまいました。
「無理しないでいいからね」と、2人は見学です。
他のみんなは「けのび」「バタ足」「ロケット」を大プールでガンガン練習です。
みんな、プールは大好きみたいで、(泳ぎはぐちゃぐちゃだけど)楽しく練習します。
しばらくすると、2人はプールに近づいてきました。
本人が「できそう」とおもったときに、手を持ったり手伝いながら「プール入り」に挑戦します。
Aちゃんは「足がついた!でもこわい~」と、半分泣きながらの挑戦です。
身長の小さな子どもたちは
「大丈夫だよ、私でもこのくらいだよ。」「ぼくでもここまでだよ。」
と深さを教えてくれ、
「こっちは深いけど、こっちは大丈夫だよ。」「ここにつかまったらいいよ」
と、子どもたちも応援してくれました。
Aちゃんは、はじめは少し入ったらすぐ出たりしていたけれど
最後は壁をしっかり持って、大プールに入る(つかる)ことができました。
Aちゃんの奮闘をみていたBくん
他の子たちが自分の練習に行き、いなくなると
こっそりと挑戦し、壁を持って大プールに入ることができました。
二人は、「こわーい」という顔と
ちょっと満足したニコニコ顔でした。![]()
他の子をみて、「自分もできる」「やってみよう」と思うところや、
子ども同士の励ましやアドバイス。
集団学習のよいところだと思います。
自分をのことを最も考え、励まし、育てるのは自分自身ですから。
相手が喜んでくれたら、自分もうれしい気持ちになる。だから、困っている人にやさしい言葉をかけることが出来るようになるのです。
教えられたのではない、自分で学び取っていったものは、自分の自信になるでしょう。
つづく その2