現在
教職員のなかに実際の戦争を知る方はいません。
体験し、かつ記憶に残っていることを考えれば、もう
10年位前から、戦争を知る教職員がいないということになります。
子どもたちのおうちも、三世代同居とはいえ、戦争を知るのは「ひいおじいさん、ひいおばあさん」
おじいさん、おばあさん世代も戦争を知らないのです。
平成19年
私の勤務先の学校での「平和学習」は、学年毎のカリキュラムが出来ていました。
1年生では、戦争について。 2年生で核兵器にふれて。内容は授業者の自由です.。
例として
1年生で「かわいそうなゾウ」の読み聞かせ
戦争中、餌不足や空襲でオリが壊れて逃るなどの理由で、動物園の動物を殺すことになった話。
2年生で「トビウオのぼうやは病気です」の読み聞かせ
これは戦争ではなく、漁船が核実験で被爆した事実から。
核実験で被爆したぼうや(魚)が、病気になって亡くなっていく話。
戦争とは、こんな悲しみをもたらすのだよ。
核爆弾というのは、たった一つで、遠くにいる人も病気にしちゃうんだよ・・・
ということを話します。
5、6年生では長崎への修学旅行を含めて、テーマを深めて行く様です。
わたしの知る限りの小学校では 100% 昔も今も修学旅行は長崎です
さて、わたしの受け持つ3年生は・・・
「3,4年生で一緒にしましょう」
と声がかかりました。
3年担任の私、4年担任の男性教師、特別支援学級担任の女性教師(ともに50歳前後)
の3人で、教材(ビデオ)を選ぶことになりました。
8月6日ということもあるし、(いよいよ)原爆投下についての学習にしようということで、まず
4年生の先生が借りてきたビデオを視聴しました。
それは・・・
あまり戦争中の暗さを感じさせないアニメでした。
そして最後、原爆は投下され、まちはがれきと化したのですが・・・。
命を落としたのは子犬だけで、家族が子犬を囲んで悲しんで終わりました。
これは、ちょっと・・・
いくら子どもに刺激が強すぎるのはよくないとはいえ、
事実でないことは、もっとよくない・・・。
反対に1票・・・・
次にアニメ「はだしのゲン」を視聴
実は「平和学習」の時間は45分間しかないのです。「はだしのゲン(1)」は90分あります。
特別支援の先生の提案で、原爆投下前から投下直後の「黒い雨」が降ったところまでをみることにしました。
子どもたちが視聴したのは、ほとんど
「ゲンと家族の日々」です。
家族、兄弟で助け合ったり、笑い合っているところ、
食べ物がなくて、大人も子どもも苦しんでいるところ、
その場面が約30分
そして、
原爆が投下され
まちが一変する
ここが約10分
家族との場面を多く見せることで
一瞬で家族と
「死」
という形での別れ
それを、印象付けたいとの考えでした。
教師の話などは、各学級で学活の時間の中で行うようになりました。
核爆弾以前に「戦争」について、深く学習していないとおもわれる子どもたち。
ビデオ視聴前の学活で
私は、世界地図と日本地図を黒板に貼り、簡単な年表を書きました。
日本が戦争をした相手の国を地図で確かめ、
簡単に、戦争の経緯、
だんだんと悪化してゆく
日本の状況を話しました
子どもたち、「戦争」が何年も続いていたということも知りませんでした。
そして、核爆弾を学ぶ前に
それまでの爆撃 「空襲」 を学習しました。
アニメ「火の雨が降る」
東京大空襲で孤児になり、九州の親戚に引き取られた女の子
「空襲はこわい」
というのだけど、空襲を知らない人たちは
分かりません。
それどころか、
「なんてことをいうんだ」
と、大人に怒られてしまいます。
学校では「日本はつよい」「日本は勝っている」と教えられ、
子どもたちは学校で「竹やり」の練習をします。
やがて、このまちにも空襲が来ます。
たくさんの飛行機がきて、たくさんの爆弾を落とし、町中が火事になる。
「これは 昭和20年6月のこと。
女の子が東京であったという空襲は3月のこと。
その間にも、日本中のたくさんの都市で空襲がありました。
そして、62年前の今日、
原爆といって
たった一つの爆弾で
やけどや怪我をしていない人も
死なせてしまう、爆弾が、
広島に落とされました。
9日には長崎にも原爆が落とされてしまいます。
そして、8月15日に戦争が終わりました。」
「戦争で核爆弾を受けたのも、
もう絶対に戦争をしないと約束したのも、
世界中の国の中で日本だけ。」
「世界の中には、今も戦争があっている国がある。」
「これから4年生と原爆のビデオを見るけれど、爆弾が落ちてからが、ちょっと怖い場面もあるので、無理してみなくても大丈夫だからね・・・。」
子どもたちの感想のなかには
「家族が戦争で死んじゃうと考えると、とても悲しい。家族と別れたくない。」
とありました。
そう、「平和」というのは、安全に生きられること。
たった45分しか設定されていない平和学習ですから、
子どもたちに
「戦争を学ぶきっかけ」を
与えることが出来たらいいな、と思いました。
自分で学び、考えて行けるようになってくれたら、
一番よいのです。
私も、大人たちも、学んでいる途中ですから。
彼らなりの視点で、自由に情報を集めて
考えを深めていってほしい。
と、思うのです。
追記
小学校で歴史の勉強をするのは0.5年、
義務教育の間でも1.5年しかないのです。
日本の子どもはいつ、歴史や世界のことを勉強するのだろう・・・・
ココちゃん
8月15日(金) 幼虫 4日目
ちがいます。皮を脱ぎました。
2時間くらいすると皮はなくなっていました。
どうも、食べたようです・・・
おなかこわさないのかな・・・
