いまの残っている建物は比較的新しい建物ですが、誰も住まなくなったために草が生い茂って寂寞としていました。
裏手に古い納屋が、いまも残っていました。
40年前私が結婚した当時には、便所がこの納屋にあったため、夜は恐くてとてもじゃないですが行けませんでした。
お風呂も一旦土間を通って行くので、冬は震えあがりました。
しかし家は旧かったものの、盆正月などには家に入りきらない程の人が集り、子ども達の遊ぶ声が周囲に響きわたっていました。
生活は今ほど豊かではなかったですが、周りには笑顔があふれていました。
今から想えばいい時代でした。
