今日の昼すぎ教育テレビを何気に見ていたら、「こころの時代」と言う番組に映像作家の保山耕一さんが出演されていました。
この方はテレビ番組「情熱大陸」の映像カメラマンをされていた方ですが、ガンを患われて引退され、いまは奈良市に住まわれています。
引退後はガンの治療続けるなかで、奈良を中心とした写真や映像を数多く発表され、その作品が注目を集めています。
TVカメラマンとして絶頂期のときにガンを発症し、医師からは生存率10パーセントという宣告を受け、大きな挫折感と孤独感に苛まれたとインタビューで仰っていました。
全てを無くしてしまって、まっ暗闇の中に一人でいるような状態で、ただ唯一自分を支えてくれたのが「映像を撮る」と言う行為だったそうです。
そしてその画像をSNSに発信した事で、新たな人との繋りが生まれ、それが自身の生きる力にもなっているそうです。
同時に、すべてを無くし純粋に「映像を撮る」という行為のなかで、自分が自然界のなかで「生かされている」という実感と、かつ「何か見えない力」というものを体感したと仰っていました。
保山さんの写真や映像には我が実家の近くの風景や物が数多く出て来て、改めて奈良という土地の奥の深さを再認識した次第です。