今日、介護施設の父の部屋に行くと、ベッドに手縫いの亀の縫いぐるみがぶら下がっていました。
そして、「カメは万年ですよ!頑張って下さいね~」とメモが付いていました。
これは父がまだ自宅で暮らしていた頃に、訪問介護に来てくれていたスタッフ(女性)から贈られたものでした。
その人は一年程前に退職されたのですが、当時の同僚と訪ねて来てくれたようです。
父は最初誰か分からず、思い出すまで時間が掛かったようですが、そのうち記憶がつながったみたいで、
何度も何度もお礼を言っていたと聞きました。
父は心底嬉しかったと思います。
彼女たちがいた訪問介護グループは、採算上の問題から近々他事業所に移転することになると聞きました。
当時のスタッフの活気溢れる姿を知っている私としては残念でなりません。
現在介護施設の運営も何かと難しい問題を抱えておられと思いますが、
コンプライアンスや採算は必須ではありますが、それが表に出てしまい、「理念」が失われてしまっては、
組織としての活力や結束力が失われて、結果として組織の衰退につながると思います。
今日懐かしい方々の訪問を知って、当時の姿と現在の姿を対比し、そんな想いにかられたました。