過疎の現実 | おやじの絵日記

おやじの絵日記

後期高齢おやじの絵日記です

今日、駐車場で車を掃除していると、元同僚にばったり出会いました。

彼は同じ棟に家があるのですが、普段は島根の実家に帰っていて、滅多に帰ってきません。

島根の実家は両親が亡くなって、今は一人になったので、現在家の中を断捨離している最中で、

いくいくは家も田圃もすべて処分して、此方に帰ってくるとのことでした。

「田舎の方が住み易いのでは?」と聞くと、「そんなレベルじゃない」との答えです。

集落の少子高齢化が激しくて、家はあっても住んで居るのは老夫婦かまたは独居で、介護施設に入りだれも住んでない家も多いとのこと。

昔は田舎にも役場、農協、国鉄、郵便局があって、若い人も勤められたけど、今は統廃合され、いても数人になっているそうです。

働き口がないから若い人はどんどん都会に出て行ってしまい、小学校も廃校になったそうです。

その一方で、大手企業の工場が出来て、村に外国人労働者ばかりがどっと増えたそうです。

「それじゃ早々にこちらに帰ってくるの?」と聞くと、

近くに高速道路が出来る予定で、それで山や田圃が売れたらと考えていたけれど、

なんと高速道路はトンネルばかりになって、一円の金にもならなかったそうです。

山は手入れに入る人がいなくて、山道は荒れ放題で、売れる状態ではないんだそうです。

田畑も同じく買い手がまったくなくて、まだ当分は時間がかかるとのこと。

それなのに田舎は冠婚葬祭と寺社仏閣の付き合いは昔のまま続いていて、出費がかさむそうです。

そんな事で腹の立つことが多くて、今日は頭を冷やしに大阪に帰ってきたんでそうです。

皆さんそれぞれに大変ですね!

でも頑張って行きましょう!!

写真は団地の裏山の紅葉です。

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