自分史:想い出深い上司 | おやじの絵日記

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後期高齢おやじの絵日記です

先月末、奈良郡山にお墓参りに行ってきました。

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私の上司として赴任されたその方は個性の大変強い方で、一から十まで自分の思うように事が進まないと、気の済まない方でした。

来られて数か月ほどは、この人の部下はとてもじゃないけど勤まらないと思ったものです。

事実、過去に何人かの部下が「うつ」になったと後で聞きました。

ところがある日その方から「いっぱいどうや」と誘いを受けました。

ある種の覚悟をしてつき合ったその夜に、その方の仕事中の顔とまったく違う一面を見ました。

「こんな面もあるんだ!」と、それで私は救われました。

普通のサラリーマンにはない剛毅な考え方にほれ込みました。

会社勤務時に多くの上司に仕えましたが、この方と過ごした時代が苦労も多かったですが、最も楽しく仕事が出来ました。

その方は数年で異動されましたが、後日私に転勤の話が持ち上がった折に、陰で尽力いただき左遷のはずが栄転になったと後で聞きました。

そして最期まで不詳の部下を気遣いながら、長い闘病の末5年前に旅立たれました。

有り難うございました。