昨日のセミナーは前半がデービッド氏の、「生産性(付加価値)向上」に関する講演で、
後半は荒井奈良県知事も交えた「奈良の観光振興」に関するセッションでした。
私が興味深かったのは前半の講演ですが、以下その概略をまとめました。
日本は戦後人口が爆発的に増加し、それに伴いGDP(国内総生産)が飛躍的に伸びて、
健保や年金などの国の福祉制度の拡充が図られてきました。
しかし2050年にかけては反対に少子高齢化が急速に進み、今までの高いGDPを維持することは難しくなります。
仮に現在の水準を維持するとして試算すると、
女性は一人10人程度子供を産まなければいけないし、
一人の労働時間を増やすと仮定すると一日21時間働かねばなりません。
外国人労働者に頼ると仮定すると2050年には日本の生産人口の1/2が外国人になる計算です。
以上、いずれも実現はほぼ不可能だと言えるが、
もう一つ実現可能性がある事は、「女性の活用」である。
日本の労働生産性に関する各種データを諸外国と比較すると顕著な特徴は女性(一人当たりの)生産性(付加価値)の低さである。
即ち日本は「女性一人当たりの給料が少なすぎる」のである。
日本の女性の教育レベルは国際的にも高いレベルであり、貴重な(もったいない)資源といえる。
日本の伝統的な価値観(「女の役割は家庭を守る事」)が影響していると推測できるが、
このままでは日本のGDPは途上国並みになってしまう。
そうなればおそらく現在の健保や年金などの福祉制度を維持することは出来なくなってしまう。
付け加えれば、現在日本で「子供の貧困」が問題になっていますが、
日本の将来を担う子供の7人に1人が貧困状態という事は、日本の強味である事を打ち消す事であり、
決してあってはならない事と考えます。
概略は以上です。
駒かい数字など随分端折りましたが、多くのデータを使った講演は説得力のある内容でした。
奈良の観光振興についても、外国人の視点から興味深い話が聞けましたが、これはまた後日にします。
写真は当日の春日野園地と屋根は大仏殿です。
