不思議なご縁 | おやじの絵日記

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後期高齢おやじの絵日記です

先日久しぶりに実家の筋向かいに出来たジューススタンドの店に出向きました。

本業はフレッシュジュースですが、寒くなって来ると流石に売れ行きが落ちるので、

私の好きな珈琲も出していただけるそうで、一休みしに寄りました。

すると写真の大きな瓦が飾ってありました。

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瓦には何か文字が書かれてあって、東大寺の押印があります。

「これはどうされたのですか?」  「改装する前の民家にあったものです。」

「何て書いてありますか?」    「『且座喫茶』と書いてあって、その左は『別当公照』だそうです。」

「意味は?」    「『座ってお茶でもどうですか』じゃないかと聞きました。ただ「且」の意味は判りません。」

            「この店にピッタリな意味だったので驚きました。なにか不思議な縁を感じます。」

「公照とは?」   「東大寺の昭和大修理をされた清水公照別当だと思います。」

            「これは東大寺大修理に際に、寄進をされた方に渡された物じゃないかということです。」

「「且」の意味が釈然としませんね」   「そうなんですよ」

オーナーとこんな会話をして帰って来ましたが、家に帰ってから少し調べてみました。

広辞苑で「且つ」という意味を調べると、「二つの動作・状態が同時に存在することを表す」とありますが、

他に二~三の意味があり、四番目に「ちょっと、かりに」と載っています。

そうだとすると上の解釈は、「ちょっと座って、お茶でもしましょう」と解釈できます。

そうだとすると、まさに店にピッタリな物が放置状態だった古民家の中から現れた事になりますね。

オーナさんが言うように、まさに不思議なご縁ですね。