箪笥から出て来た手紙 | おやじの絵日記

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後期高齢おやじの絵日記です

実家の片付けでは、昨日の長火鉢など思わぬものが出てきます。

先日は亡き母の和服を片付けている時、着物と着物の間から手紙と祝儀袋に入ったお金が出てきました。

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それは大切にしかも隠すかのように仕舞われていました。

祝儀袋に入っていたお金は、お札で千円(五百円札が1枚と百円札が5枚)が入っていました。

そして手紙は母の三人いる兄の一番下の兄からでした。

内容は、戦前比較的裕福な商家に育った母が、三人の兄が召集されたうえ、戦争で両親を含めすべてを失い、残された妹などの世話を一人でやってくれた事。

戦争から復員してきた「自分」が、マラリアの後遺症で重度の障害が残り、母に一方ならぬ世話になった事。

そして諦めていた結婚まで出来た事など、それらの事 に対するお礼の手紙でした。

母は余程この障害を持った兄の手紙が嬉しかったのでしょうね、大切に保管していたのだと思います。

しかしこの手紙がなぜ隠すかのように置かれていたのか、祝い袋に入っていたお金はなか?今となっては知る由はありません。

実家ではこういったものが出てくる度に手が止まるので、片づけ作業の方は一向に進展がありません。

しかしこんな事を通じて、まるで自分のルーツを探っているような、ちょっとワクワクした気分にもなります。