昨夜NHKスペシャル「戦慄のインパール」を見ました。
私の親戚の方がインパール(コヒマ)作戦に従軍され、生前その時の事を小冊子に残されました。

以前読んだときもその悲惨さに衝撃を受けましたが、昨日の番組では作戦自体の無謀さに驚愕しました。
上記手記には兵站(補給)の状況についてこう書かれています。
『コヒマの戦闘では、弾薬の欠乏、食料、医薬品等の補給は全然なし。一方大型輸送機を使った敵の補給は凄まじく、まこと手も足も出ない』
この兵站の問題は大本営の事前の会議で指摘がなされていたにも関わらず、「大和魂で乗り切れる」的な議論で封殺されてしまったとのこと。
私の会社勤めの経験を踏まえても、異論がきちんと議論されなくなった時、その組織は危機的状況にあるといえます。
現在の日本においても、獣医学部の新設をめぐる議論において、元事務次官の方を誹謗中傷する発言が政府の中枢から公になされる如きは、同じような危機的状況かと危惧しています。