我が部屋のすぐ隣にとても大きな楠木がありました。
40年間通勤時にいつも眺めていた思い出深い木でしたが、昨年根っこが排水管を損傷しているということで、伐採されてしまいました。
今年の春、その切り株から新芽が出てきて、(5月14日のブログにその写真を掲載しましたが、)命がつながって大変喜びました。
それが今回は電気幹線の増強工事で重機の通り道になり、新芽もろとも根こそぎ撤去されました。

掘り起こすととてもたいへん大きな根で、細かく裁断すべく作業員がチェーンソウで作業をしていましたが、
丸二日間かかっても裁断できなかったようで、ついに諦めて根っこごと軽トラックに載せて運びました。
窓から作業を見ていましたが、私には楠木が、最後の抵抗をしているかのように見えました。
窓から作業の様子を見ながら、何もしてあげられなかった自分がとても不甲斐なく、悲しい気分でした。