子供教育の難しさ:シンクロ井村監督のお話し | おやじの絵日記

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昨夜のNHKの番組(ニュースウオッチ9)にシンクロの井村監督が出演されていました。

厳しい指導で有名な方ですが、インタビューの中でこんな事を言っておられました。

アナウンサーが「中学の教員を8年間されていますが、その経験が今に生きているのですか?」と質問すると、

「アスリートを引っ張って行くのは、中学生の指導に比べると、ある意味簡単です。」

「アスリートは目的を持っていますが、中学校は義務教育ですから、生徒は明確な目的意識を持ていません。」

「したがって引っ張っていくのは、格段に難しかったです。」

それを聞いてちょっと驚きました。

オリンピックでメダルを取る指導と、中学生の指導では、普通は比較にならないと思いますが、真逆の答えだったからです。

これは一つには井村監督の並外れた使命感が背景にあってのことだと思いますが、

まだ明確な人生の目的を持ってない子供の指導の難しさを言っておらえると思いました。

私がサラリーマンを辞めて、小学校の学習支援に携わった時に、同じッようなショックを受けたことがありました。

サラリーマン社会は生活の場ですので、ある意味アスリートと同じく目的・利害が共通の場でしたが、

そんなものが一切ない子供たちとの付き合い・指導においては、まったく「手がかりがない」・「手ごたえがない」という感じがしました。

私がまともに子供たちと話が出来るようになるのにすら、一年ほどかかったと思います。

監督の話に共感しながら、混乱していた当時のことを想い出していました。