「ドキュメント72時間」ー不思議な自販機 | おやじの絵日記

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後期高齢おやじの絵日記です

私は、NHKの「ドキュメント72時間」という番組が好きです。

昨夜は今までの中で最も視聴者に人気があった分の再放送がありました。

それは、秋田港の外れにある、うどんの自販機でのインタビュー放送でした。

その自販機は設置してから45年もたっており、今にも壊れそうです。

しかし、深夜であっても、吹雪の夜であっても、その自販機には絶えまなく人が来ます。

そのうちの一人の男の人は、「もう十年以上通ているが、昨年ガンを宣告されてしまった」、と言いながら、

「ここに来ると、一人だけど、一人でないような気になります! これは不思議な自販機なんです。」

また、男の子を連れてやって来たシングルマザーは、こう言ってました。

「若いころはグレていて、深夜ここによく来た。 ここに来ると安心だった。 ここには誰かがいたから」

この自販機(というよりその場所)が、社会の底辺で頑張ってる人々の憩いの場所だったんでしょうね。

しかし、その自販機も(その管理人さんも)、高齢のためついに営業を停止したそうです。

最終日には多くの人が行列を作っていましたが、自販機の前に行列が出来るのを、見たのは初めてでした。

金曜日の夜は「ドキュメント72時間」を見て、何とはなく心が温かくなって寝ます。