神々の山嶺ーその2 | おやじの絵日記

おやじの絵日記

後期高齢おやじの絵日記です

映画の中で、主人公の山岳写真家(深町)がエベレストで命がけで撮った写真を、燃やしてしまうシーンがあり、とても印象的でした。

その写真は、孤高の登山家(羽生)が前人未踏の南西壁直登ルートに挑むところを撮ったものです。

この写真を公表すれば、写真家としての名声が得られ、借金も返済できたはずです。

深町はこの写真を撮りたいために、南西壁を目指す羽生に同行します。

しかし途中悪天候のため力尽き滑落してしまい、かろうじて羽生に命を救われます。

しかし救助に時間を費やした羽生は、そのあと頂上に挑みますが、キャンプには帰り着けませんでした。

命を救われた深町は日本に戻ってきますが、羽生の強烈な生き様を見た深町は自分の生き方に悩み、写真を燃やしてしまうわけです。

エベレストに登る理由を尋ねられた羽生は、「ここにおれがいるからだ」と答えます。

同時に「生きて帰るから(山に登る)意味がある。死んだらただのゴミだ!」とも言っています。

私にはこの言葉は、「せっかく生きているんだから名声や金のためじゃなく、自分の人生を大事に、もっといきいきと生きよう!」、という意味にとりました。

せめて残る人生はこんな風に生きたいものです。