下の写真は実家のすぐ隣にある奈良東大寺の「転害門」です。
東大寺の建造物の中で一度も火災に遭わず、唯一創建当時のまま残っている建物で、国宝に指定されています。

「東大寺の暗号」という本を書いた関裕二さんは、その著書の中でこの門を絶賛しています。
『単純な直線が作り出す世界中の造形物の中で、転害門を越える美を、観たことがあるだろうか』
私は美的センスという事に関してはまったくもって自信がありませんが、単純に「そこまで」という思いもします。
しかしながらお隣に住む身としては、身内が誉められているようで嬉しいですね。
私はこの横に開設された奈良市の観光案内所に月一お手伝いに行きますが、時々失敗をします。
ある時は、大学で歴史を教えている教授にガイドをしようとしたり、
ある時は、古代建築の専門家に門の構造についてガイドをしようとしたりします。
人の悪い人は一通り話を聞いてから、「実は私・・・」と言われるので、顔から火だ出るくらい恥ずかし思いもします。
しかしそんな思いをしながら、ここで出会う色んな方との出会いを楽しんでいます。