我が棟の横に、梅の老木が一本あります。
ここに住み始めてもう三十年くらいズーッと一緒なので、とても気になる木です。
以前にブログにも書きましたが、この梅は数年前は日当りなど悪い条件が重なり枯死寸前でした。
現役時代は気にはなってもなかなか時間がなくて、何も出来なかったのですが、
退職後に横の大きな木の枝を切って日当たりを改善したり、根元に土を盛って肥料を施したりと世話を続けました。
その結果、この春には長い間まったく咲かなかった花が見事に咲きました。
しかしそれでも梅の実は今年も駄目で、全く出来ていません。
ところが、葉っぱと同じ色で気が付きませんでしたが、一個だけ見つけました。
何ともいじらしい姿で、ちょっと感動ものでした。
植物にはそれぞれに精霊がいて、なかには植物と交信が出来るような人もいると聞きます。
私にはもとよりそんな能力はないのですが、なんとはなくこの木が喜んでくれているような感じがして、嬉しい気持ちで満たされました。