いま原発の論議が盛んですが、推進派の方の論理の中に、
原発を稼働させないと、燃料の輸入によりエネルギーコストが上がり、国際競争に勝てないという事が言われます。
これは言い換えれば、日本国民がいまの豊かさを甘受するためには、原発が必要なんだという理屈です。
いま原発のもっとも大きな問題に、小泉元総理が強調するように、原発の廃棄物の処理技術が確立されていない点があります。
その事を考える時、上記の「エネルギーコスト上昇論」は、あまりに現役世代の身勝手な理屈だと考えます。
今の豊かさを甘受するために、「将来世代にツケ(核のゴミ)を回す」という、あまりにも子供や孫にたいして無責任で恥ずべき行為ではないですか。
私はいま60歳台ですが、私の親の世代は戦後の不自由な時代を耐え忍んで、今の日本の繁栄の礎を築きあげてくれました。
いまを生きる我々の責務は今の豊かさを犠牲にしてでも、次代の安全なエネルギーを創ることだと思います。
そして日本にはその力が十分にあると確信しています。