変った題名に魅かれて、前諏訪中央病院長の鎌田實さんの「○に近い△を生きる」という本を読みました。

まえがきが秀逸なので、紹介します。(以下抜粋です)
曰く
がんばれば幸せになれるを唯一の正解として、日本でがんばって生きて来た。
しかしいま、豊かになった日本の子供達よりも、貧しい発展途上国の子供たちの目が輝いている光景を見た。
がんばるという「正解」を、日本人は好きだ。
いい子と悪い子、勝ちと負け、僕たちはそれに○×のレッテルを張ってきた。
勝が○で、負けが×、本当だろうか。
働き過ぎのあなたに、がんばる一辺倒ではない、○でも×でもない、○に近い△の生き方があることに気づいてほしい。
正解や正論にこだわらなくなると、考え方が自由になる。多様な価値観がわかってくるようになる。
そろそろぼく達はこの国を変えなければならない。この国の生き方を変える時期が来ている。
古ぼけた正解から離れ、×でも○でもない無数の新しい△を信じて生きてみよう。
生きるのがまちがいなく、おもしろくなる。
以上です。
一つ忘れましたがこれも書かれていました。
中高年の人は、子供や若者のために、空気をかき回したり、空気を入れ替えたりする、勇気をもってほしい。